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[球蹴男児 U-16]Aチームでプレーする同級生も刺激に、最後まで攻めて、走った佐賀東が長崎南山に逆転勝ち

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後半41分、佐賀東高がCB松尾拓音の決勝点を喜ぶ

[5.4 球蹴男児 U-16D2第1節 佐賀東高 3-2 長崎南山高 大津町運動公園多目的広場]

 4日、2022 球蹴男児U-16リーグDivision2第1節で佐賀東高(佐賀)と長崎南山高(長崎)が激突。佐賀東が3-2で逆転勝ちした。

 前半、佐賀東はMF甲斐巧海がDFラインまで落ちてボールを受けながら、急がず、ゆっくりとパスを繋いで前進する。だが、すでにAチームで出場するFW浦大世、CB水谷優太、MF高比良俊哉{{、MF{{吉田宗真をはじめ、先発9人が長崎南山中出身の長崎南山は組織的な攻守と個の特長を発揮してリードを奪う。

 16分、浦のスルーパスで抜け出したFW村木主侑がGKとの1対1から先制ゴール。佐賀東は非常にキープ力高いMF中村瑠のドリブル突破などを交えて反撃し、シュートシーンを増やすが、長崎南山はGK山口大翔が好セーブを連発して得点を許さない。

 逆に長崎南山は後半5分、浦の展開からMF塚本浩駕がMF橋本斗雅とワンツー。そして右足シュートをゴール左へ決めて2-0と突き放した。苦しい展開となった佐賀東だが、16分、右サイドから仕掛けたMF新藤七瀬がPKを獲得。これを右足で決めて反撃の狼煙を上げる。

 長崎南山の浦は「1点決められたあとにずるずる下がってしまって、1点取られたあとに切り替えができない」と指摘する。浦がドリブルシュートへ持ち込むなど3点目を狙う一方、守勢の展開で後手になってしまう。

 一方、佐賀東は攻撃の姿勢を強めて新藤のクロスや中村のドリブルシュートなどで同点を狙うと35分、左サイドでキープした中村が後方へ落とす。これを受けたMF小野旺星が、ダイレクトでの右足ミドルをゴール右へ突き刺した。0-2から同点。この後、互いにゴールを目指し合う中、次の1点を奪ったのも佐賀東だった。

 41分、中村の突破を起点とした攻撃から小野が右ポスト方向へループパスを入れる。信じて走り込んでいたCB松尾拓音がゴールラインぎりぎりの位置から右足で押し込み、決勝点。中村は3点を奪い返して逆転した勝利を喜び、「最近フィジカル入れて、全員で走ってきたんですけれども、それで全員で走って繋がった点数だったと思います」と全員で走り切れたことを勝因に挙げた。

 佐賀東の元主将、J2鹿児島でプレーした経歴を持つ中原優生コーチは、「目標はD2で優勝してD1へ上がること。技術、判断をつけさせて、(タフなゲームでも)戦える選手を育てたい」とコメント。DF田中佑磨、MF江頭瀬南、DF甲斐桜助、FW大島弘賀がトップチームでプレーし、レギュラーを獲得している選手もいる。それだけに、中村は「負けたくない。(球蹴男児は)全勝で。去年2位だったので上がれるようにしたい」と1年生チームでアピールすることと、全勝でのDivision1昇格を誓った。
 
(取材・文 吉田太郎)
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