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暁星国際は地力示すも最近6年で4回目の千葉準決勝敗退。FW浅野哲、FW劉炫緯らがより成長して夏へ

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暁星国際高は注目ドリブラーのFW浅野哲らがもう1ランクレベルアップして夏へ

[5.8 関東高校大会千葉県予選準決勝 暁星国際高 1-3 日体大柏高]

 暁星国際高は17年大会以降の5大会(20年大会は中止)で4度目となる関東大会予選準決勝(代表決定戦)敗退。“鬼門”で再び敗れる結果となったが、新チーム結成後、練習試合含めて1敗のみという力を示した。

 立ち上がり、相手の高速アタッカーにスペースを与えてしまい、クロスを上げられてPK献上。それでも、前から制限を掛けた守備で相手のビルドアップを封じ、ショートカウンターから立て続けにシュートを打ち込む。

 また、チームが目指しているボールを大事にしながら、スピードのあるパス交換。そして、注目ドリブラーのFW浅野哲(3年)や、AFC U-19アジアカップ予選のチャイニーズ・タイペイ代表候補FW劉炫緯(3年)が打開にチャレンジしていた。

 後半立ち上がりの失点で0-2とされたが、MF佐藤勇悟(2年)ら交代出場組が武器を示し、高精度のキックを見せていたMF日向野遼(3年)の直接FKで1点差。その後再び突き放されて敗れたものの、紙一重の勝負を演じて見せた。
 
 この日は、主軸MF林蓮磨(3年)を欠く中、ともに昨年からのレギュラーであるGK大瀬晴暉(3年)や右SB坂本向陽(3年)に加え、「コーチングとかインターセプトが良い。ウチの高校(木更津市)のすぐそこにある中体連(八重原中)出身。努力したんでしょうね」と内藤雅也監督が成長を認めるCB平林拓(3年)や後半に存在感を増したMF浦野陽大(3年)、元FWのCB宮武遼(3年)ら各選手が健闘。劉や浅野のような強豪、暁星国際中出身の選手に加え、外部から加入した選手たちもメキメキと力をつける少数精鋭の好チームは、千葉県内で安定した成績を残している。

 昨年はインターハイ予選で初の決勝進出を果たし、準優勝。内藤監督は「結構ベースのところは、ウチも高校自体は上がってきている。止める・蹴るとか筋力、フィジカルとかもやっているので。ただし、日体の方が一枚上手ですけれども」。“あとちょっと”のところを突き詰め、プレミアリーグ勢や伝統校を上回る力を身につける。

(取材・文 吉田太郎)

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