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[MOM3844]大宮U18DF小澤晴樹(3年)_世代屈指のCBが流経封じ。昨年の教訓も活かし、無失点勝利

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大宮アルディージャU18CB小澤晴樹主将は完封勝利に大きく貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.14 高円宮杯プレミアリーグEAST第7節 大宮U18 2-0 流通経済大柏高 NACK]

 ホームで同じ轍を踏む訳にはいかない。大宮アルディージャU18は、流通経済大柏高に2-0で勝利。昨年、チームは同じNACK5スタジアム大宮で開催されたリーグ開幕戦で流経大柏に0-4で完敗。立ち上がり14分間で3失点した教訓を活かして戦い、無失点で守り抜いた。

 相手のプレッシャーの速さ、強度に対抗。立ち上がりから飲み込まれることなく、戦った。この日、堅守の中心にいたのが、CB小澤晴樹主将(3年=大宮アルディージャU15出身)だ。前半から落ち着いた守備対応の連続。相手の強度高い動きを上回り、特にエアバトルはことごとく制していた印象だ。試合終盤は流経大柏がクロス、ロングスロー、CKで大宮U18の守りを壊しに来ていたが、小澤はチームメートとともに跳ね返し続け、決定打を打たせなかった。

 意外にも、この試合が今季リーグ戦初完封。小澤は、「前の選手も頑張って追ってくれて、しかも点も獲ってくれていた。後ろとしてゼロで抑える試合がないと行けないなと責任感も感じていたので、今日は良かったです」と微笑んでいた。

 本人は相手にセカンドボールを拾われて連続攻撃されたことを反省。跳ね返す位置やセカンドボールへの反応を改善点に挙げた。ただし、一段回上の高さでヘディングしていたことも確か。小澤は「あまり実感はなくて」と前置きした上で、「(ヘディングや体幹で)あまり当たり負けはしていないので成長はしていると思います」と頷いた。

 昨年は、1歳年上のU-18日本代表候補へ“個人昇格”するなど04年生まれ世代屈指のCBだ。その小澤は競争を勝ち抜き、トップチームで活躍するために自身を強化している。「海外の選手とか見ると、もっとゴツくてガタイが良いので、自分183なんですけれども、CBとしてそんなに高くはないので、フィジカル面をもっと上げて、ジャンプ力やスピードはもっと伸ばしていきたいと思っています」。この日はその成果も表現して勝利に貢献した。

 23年U-20ワールドカップを目指すU-19日本代表が本格始動。小澤はトップチーム昇格とともにU-19代表にも「食い込んでいかないといけない」と口にする。「守備の部分では(上の世代の代表チームでも)全然やれている感じがあるので、あとはビルドアップや足下の技術を高めていかないといけない」。この日は相手の鋭いプレッシャーの前に繋げず、蹴る選択になった部分もあっただけに、意識して改善を目指していく。

 タイトル奪取が目標の大宮U18を引っ張るリーダーは、「チームのためにもっと良い選手になれるようにしたいです」。トップチームから求められ、常に高いレベルに身を置くためにもトレーニングを重ね、何でもできるCB、「もっと良い選手」になる。

(取材・文 吉田太郎)
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