[5.30 関東高校大会Aグループ決勝 桐光学園高 1-4 明秀日立高]

　エースの座を狙うMFが、関東大会決勝で見事な先制弾。前半28分、明秀日立高(茨城)MF阿部亮介(3年=横浜栄出身)は、FW石橋鞘(2年)からの折り返しをペナルティーアークやや外側からの右足シュートでゴールへ流し込んだ。

「(シュートは)インサイドで丁寧に枠へ入れようと思って打ちました。この大会で点獲れていなかったので、きょうこそ決めてやろうと思っていました。嬉しいというのがあったんですけれども、良かったという安心感が強かったです」

　この日は左サイドでドリブルスキルの高さを発揮。日頃からボールに触れる回数を増やしているというMFは、上体を上手く使ってキープしながらスピードを上げて前進する。今大会は「1対1の部分ではあんまり取られる気がしなかったです」。また、右足首の打撲によってコンディションが良かった訳では無いが、タフに乗り越えたことを萬場努監督も高く評価していた。

　その阿部は「エースになるのが目標ですけれども、まだまだなので。こういう点をもっと獲って行ける存在になりたい」と宣言。スペイン代表MFイスコを憧れの選手に挙げるアタッカーは、インターハイでさらなる活躍、チームを勝たせる活躍をすることを誓う。

「これ(3連戦だった関東大会)以上に厳しくなるので、フィジカル面も、テクニック面もチームで上げていかないといけない。そこでエースになれるように頑張っていきたい」。今大会で身につけたタフさ、この日の先制点の自信も次の活躍に繋げる。

(取材・文　吉田太郎)

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