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[MOM3930]市立船橋MF白土典汰(2年)_「とにかく走れる」ボランチが堅守の原動力に

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市立船橋高MF白土典汰は好守を連発

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.26 高円宮杯プレミアリーグEAST第10節 市立船橋高 2-1 大宮U18 高円宮記念JFA夢フィールド Aピッチ]

「自分が人よりも求められているところは、人よりも絶対に走るところで、自分、プレーは上手くないので、守備やプレスバックとかやることしっかりやって、チームがキツい時に引っ張って、チームをしっかり鼓舞して……」。自分の役割を理解し、誰よりも走ったMF白土典汰(2年=鹿島アントラーズノルテジュニアユース出身)が守備で市立船橋高を支え続け、ゴールも演出。勝利に大きく貢献した。

 前半からその走力をいかんなく発揮。相手のボランチに厳しく寄せてショートカウンターの起点となり、最終ラインまで戻ってラストパスをクリアした。運動量を持って走り続け、球際で体を張ったことがゴールにも結実する。

 1-0の後半10分、献身的にプレスバックしていた白土が中盤でボールを奪い取る。次の瞬間、一気に前へ出た市立船橋はMF丸山侑吾(3年)が貴重な追加点。白土は丸山の下へ駆け寄り、喜びを分かち合った。

 波多秀吾監督が「アイツはかなり利いていたと思います。かなり成長している。(課題はあるが、)とにかく走れるし、食らいついてボールを刈って、点数になった場面もアイツがプレスバックして奪ってからの場面でした。外せないような選手になってきた」と賞賛するプレー。だが、本人はより走ること、よりチームに貢献することを求める。

「守備とか少し成長して、奪える回数とか前への配球も少し増えたので、これからも成長し続けていきたい」と語り、「もう少し走らないと試合にも出られなくなってしまう。もっと前に出て行って、得点獲ったり、ゴール前で体を張って守備をしたり、走って、運動量で、攻守で活躍できるように」と意気込んだ。

 新チーム移行後、最終ラインからボランチへコンバート。走力強化のトレーニングで先頭を走るなどしていたことで、ボランチとしての才能を見出された。だが、先発に定着してからまだ間もないだけに本人は危機感を持っている。

 だからこそ、「誰でもできることを誰よりもやる」ことにこだわり続け、「誰よりも走ります」。暑さを得意とするボランチは、今夏のプレミアリーグ、そしてインターハイでも、誰よりも走って名門を勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
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