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MF種田陽クロスからFW高橋輝がバースデー弾も、弱さ出た大宮U18は改善、強みを発揮することを誓う

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後半45+7分、大宮アルディージャU18FW高橋輝がヘディングシュートを決める

[6.26 高円宮杯プレミアリーグEAST第10節 市立船橋高 2-1 大宮U18 高円宮記念JFA夢フィールド Aピッチ]

 大宮アルディージャU18(埼玉)は後半45+7分、MF種田陽(2年=大宮U15出身)の左クロスをFW高橋輝(3年=大宮U15出身)が頭で合わせて1点を返す。「マーク(191cmのFW磯崎麻玖、1年)がニアに入ってくれた分、外にスペースが見えたので、あとは陽から良いボールが来たので合わせるだけでした」。0-2の後半ラストプレー。この日が誕生日の高橋は「勝ちたかった。勝たせたかったです」と首を振るが、意地の1点だった。

 森田浩史監督が「色々な意味で、弱い」と振り返る90分間。CB小澤晴樹主将(3年)とCB市原吏音(2年)がヘディングで競り勝っていたところを除くと「競り合いは全然勝てていない」と指揮官は指摘する。

 今年のチームの強みでもある走る、戦う部分を表現できず、ミスでのボールロストが増えてしまっていた。立ち上がりを除くと、なかなかリズムが掴めない展開。そして、点差を広げられてしまう。

 その中で種田は積極的な仕掛けを繰り返していたが、「自分は勝ちに執着するというところは人一倍あると考えていて、でも、自分だけになってしまってはいけない。もっと冷静にすることもできたかなと思いますし、チーム全体をもっと盛り上げられたりしたら良かった」と悔しさを滲ませていた。

 4勝1分5敗となり、首位・川崎F U-18との勝ち点差は15。目標としていたリーグ制覇へ向けて厳しい状況となっている。自分たちを見つめ直してやるべきことを一つずつ表現してリーグ戦での巻き返し、クラブユース選手権での躍進を狙う。

 高橋は「接戦が多いと思うのでリーグ戦も、クラブユースも。FWが点獲れるかどうか、体を張れるかどうかで結果に直接繋がって来ると思うので、自分を見つめ直して毎試合相手よりも上回っていきたい」と語り、種田も「分析されても1対1で勝ったり自分のストロングポイントでは負けてはいけない。自分に求められるプレーは個人での突破だったり、チャンスメークやゴールだったりするので、もっと引き上げていかないといけない」。高橋の推進力や種田の鋭いドリブルは強烈な武器。ハードワークすること、自分の強みを発揮することにこだわり、チームの結果に結びつける。

タッチライン際からの仕掛けを続けていたMF種田陽はより、相手の脅威になる動きを求める

(取材・文 吉田太郎)
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