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今季5得点目も滲ませた悔しさ。東山のU-17高校選抜MF真田蓮司はラストパスの精度とゴール数向上誓う

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東山高MF真田蓮司は今季5得点目も、ラストパスの精度とゴール数向上を誓った

[7.9 高円宮杯プリンスリーグ関西2部第1節 東山高 1-1 奈良育英高 東山高G]

 U-17高校選抜のボランチはチームの勝利のため、自身の将来のため、ラストパスの精度とゴール数の向上を誓った。東山高MF真田蓮司(3年=セレッソ大阪U-15出身)は0-1の後半39分に同点ゴール。PAで味方からの落としを受けると、左足ダイレクトでゴールへ叩き込んだ。

「外しすぎているので、さすがに決めないと、と思って打ちました」と真田。この日は後半だけでシュート6本。前線の選手と連動する形でゴール前のシーンに絡む良さを発揮していたが、シュートはポストを叩くなどなかなか決まらず、何とか奪った1点の後に迎えた2度のチャンスでも決め切ることができなかった。

 また、真田はここぞの場面で1本のパスを通せなかったことを悔しがる。「自分の課題としているところであって、ゴールを決めたりアシストする。最後のところはもっと上げていかないとチームも勝てない。自分のサッカー人生において、そういうところは絶対に大事になってくる」と改善することを誓っていた。

 今季のプリンスリーグ関西2部では5得点。得点を増やすことはできてきている。だからこそ、求めているラストパスのレベルアップ。「点決めることに関しては去年に比べると全然リーグ戦とかで点を決めたりすることができているんですけれども、スルーパスとか最後のパスがまだまだできていなくて。ちょっとズレたり、合わなかったりというのが多い」と首を振る。

 だからこそ、インターハイでも求めるのは得点とアシスト。「セットプレーからのアシストとか、ゴールとか自分に求めていきたい。チームとして日本一になるという目標があって、そのためにまず自分がハードワークしたりして、そうしていれば評価もされると思いますし、日本一になるためにハードワークしたり点を決めたりしていないといけない」と力を込めた。

 この日はチームの中で特に得点や勝利を欲する姿勢を見せていた。「自分は負けず嫌いなので、勝ちたいと思っている」。東山は3戦未勝利。結果が出ないことに歯がゆさを感じているだけに、より個人として成長して結果を出すこと、チームに熱量を加えることを目指す。

 U-17日本高校選抜では、先日U-18日本代表候補に選出された前橋育英高MF徳永涼主将(3年)らと隣でプレー。「自分よりも上手いボランチとできて違いを見せつけられたと思っていますし、(特に徳永は)球際一つ足元の技術も全部自分よりも上だったので、まだまだだなと思っています」。攻守両面でより成長を求めるきっかけとなった活動。元京都DFの東山・福重良一監督からもラストパスやミドルシュートの質を求められる中、負けず嫌いな注目ボランチはより1本にこだわってライバルたちの背中に近づく。
 
(取材・文 吉田太郎)
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