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前橋育英MF大久保帆人はバリエーション増やしたドリブルで旧友たちに挑み、より抜くためのヒントも

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前橋育英高MF大久保帆人がドリブル突破にチャレンジ

[7.10 高円宮杯プレミアリーグEAST第12節 前橋育英高 1-1 柏U-18 前橋育英高G]

「前期と後期で白黒つけられなかったのでそこは悔しい気持ちがありました」。今季2度目の対戦もドロー。柏レイソルU-15出身の前橋育英高MF大久保帆人(3年)は、“古巣”との2試合を引き分けたことを残念がった。だが、プレミアリーグで手応えを感じているドリブルにチャレンジ。旧友たちとの戦いを経て、今後へのヒントを得ていた。

 試合開始前は、自分のプレースタイルを読まれているかもしれないという思いがあった。だが、「その中でも抜いていかないと点にも繋がらないですし、自分がいないと勝てないという選手を目標にしている」と語る大久保は、自分のストロングポイントを出すことに集中。高校に入ってから取り入れたキックフェイントを交えて仕掛け、前半38分には切り返しからのラストパスで同じ柏U-15出身のMF徳永涼(3年)の決定機を演出した。

 後半もターンから前を向いてドリブルするなど、キレのある動きで仕掛け役に。「抜けなかったけれど、(DFが)引っ掛かったりしたのは見えたので、もっとモーションを大きくして相手を騙せれば、もっと抜けるのかなと思いました」。悔しい引き分けだったが、本人にとっては前向きなゲームになったようだ。

 大久保は高校進学後にドリブルのバリエーションを増加。「自分、身長小さくてあんまずば抜けたスピードがないので緩急で行っていたけれど、身体を当てられた時に倒れたりしていたので。キックフェイントで逆を突ければ、小さくても逆一回突ければ懐に入れる。色々な動画を見て学びました」。マンチェスター・シティのFWリヤド・マフレズとMFフィル・フォーデンやいずれも前橋育英OBのMF坂元達裕(オーステンデ)、MF小泉佳穂(浦和)を参考に磨いてきたドリブルをさらに進化させてインターハイに臨む。

「自分の持ち味であるドリブルはあと2週間でもっと磨いて、どんな相手でもドリブルを出せるように頑張っていきたい。コーチからもっと懐に入っていければもっと良い選手になるんじゃないの?と言われたので、それがきょうの課題になったので次インターハイで出していければ」。インターハイは山田耕介監督の恩師で故・小嶺忠敏監督が率いていた長崎総合科学大附高(長崎)と初戦。自分が打開して得点をもたらし、守備陣を楽にさせる意気込みだ。

 この日の試合後、大久保は徳永とともに柏U-18の旧友たちとともに記念撮影。大久保は「あっちもクラブユースとかで頑張ると言っていたので、自分たちもインターハイで良い結果を出して、あっちが知ってくれれば嬉しいですね」。前橋育英はインターハイの有力校の一つ。先に決勝を迎えるインターハイで必ず結果を残し、柏U-18の“仲間”たちを後押しする。

(取材・文 吉田太郎)
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