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インハイ出番無しから先発奪還へ、アピール中の青森山田MF小野理竜が勝ち越しゴール

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後半4分、青森山田高MF小野理竜(63番)が勝ち越しゴール

[8.9 和倉ユース準決勝 青森山田高 2-2(PK3-2)日体大柏高 城山陸]

 青森山田高(青森)は、先発奪還へ闘志を燃やすMF小野理竜(3年=RIPACE SOCCER CLUB)が勝ち越しゴールを決めた。1-1の後半4分、右サイドでの混戦からMF奈良岡健心(3年)が縦へ抜け出す。その折り返しを小野が右足シュート。ボールは左ポストを叩き、ゴールラインの内側へ跳ね返った。

「(副審の)旗は上がっていたけれど、(主審の)笛がなかったので。(オフサイドと思い込んだ)相手が止まっていて、自分だけ止まらずに最後までやり切ることができたので得点になった」と小野。最後までプレーを止めずにやり切ったことが貴重なゴールに繋がった。

 小野は準々決勝に続き、トップ下の位置で先発出場。「FWの(小湊)絆の裏や周りのプレーを求められていて、自分の得意とする技術の部分を、展開やゴール前でできたと思っている」と頷く。技術力の高い小野は、ボランチと小湊を繋ぐ部分でもチームに貢献。「流れを変えることができた」という決勝トーナメント1回戦(桐生一高)含めて、自分に課している動きができているようだ。

 小野は今季、プレミアリーグ開幕戦から6試合連続で先発も、その後出場機会が減少。インターハイ初戦はベンチスタートで、ピッチに立つことができなかった。チームとしても、個人としても、悔しい初戦敗退。それでも、小野は和倉ユース大会前のトレーニングから先発組でプレーする回数が増加してきている。

 貴重なゴールを決めるなどアピール中のMFは、先発に定着することができるか。「個人としてはまずスタメンを取り戻すのが目標。そこで求められるのが走ることだったり、青森山田が求められる前提のものだったので、そこを意識して続けていきたい」。自分の強みであるテクニックや走ることを、決勝でもチームの結果に結びつける。

(取材・文 吉田太郎)

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