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[MOM3978]広島ユースMF井野佑優(3年)_6発の攻撃陣の陰で光った守備力と落ち着き

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MF井野佑優は守備力と落ち着きでサンフレッチェ広島ユースを支えた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.11 Balcom BMW CUP第3日 広島県高校選抜U-18 1-6 広島ユース 広島広域公園第一球技場]

 サンフレッチェ広島ユースは、ボランチの位置で躍動した10番MF笠木優寿(3年)や2得点のFW妹尾颯斗(3年)、交代出場で圧倒的な突破力を見せたMF越道草太(3年)らが破壊力を見せて6得点。その一方で、この日はアグレッシブな守備も効いていた。

 中でもMF井野佑優(3年=千里丘FC)は個でも、グループでもボールを奪い取るなど印象的な働き。勢いのあるアプローチで相手選手を潰し、ボールを引っ掛け、技術力の高い広島県高校選抜U-18の攻撃を遮断していた。

 高田哲也監督は笠木とともに井野の動きを高評価。井野は特長の守備について「中学校の時に守備が好きでした。タイミングもあるんですけれども勢いよくボールを奪いに行くというのが一番。守備で違いを見せれるような選手になりたいです」と口にする。

 運動量豊富な井野は攻撃面でも、ディフェンスラインやサイド、そして前線と至るところに顔を出し続け、スルーパスでPAの崩しにもチャレンジ。また、タメを作ったり、チームを落ち着かせる部分でも貢献していた。今後は課題の攻撃面をより向上して得点に絡み、守備で圧倒するフランス代表MFエンゴロ・カンテのような選手になることを目指す。

「自分、ボランチなのでどちらかというと守備的に相手を潰す役割なので、そこをもっと磨いて相手の攻撃を止めることと、あとはゲームの組み立てでチームを良い流れに持ってきたい。最近はビルドアップのところも良くなって来ていると思うので、もっと良くして行きたいです」

 9月に再開するプレミアリーグWESTでの巻き返し、上位進出へのキーマン。「頑張ります。プレスや粘り強い守備からいっぱい点取って上位を狙いたい」。前半戦、失点が続いていたチームを守備から立て直し、白星を重ねる。

(取材・文 吉田太郎)

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