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SBSカップでのアピール誓う大器。静岡ユースの191cmFW後藤啓介が勝ち越し弾

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後半39分、静岡ユースFW後藤啓介(磐田U-18)が右足シュートを決めて3-2

[8.25 SBS杯第1節 静岡ユース 3-3(PK3-4)U-18ウズベキスタン代表 藤枝総合]

 野心を持って「2022 SBSカップ国際ユースサッカー」に臨んでいる大器が、大一番で得点力を発揮した。静岡ユースは後半立ち上がりまでに2点を先取したが、U-18ウズベキスタンに追いつかれてしまう。迎えた後半39分、相手のクリアに反応したMF森寧樹(富士市立高)がダイレクトで縦パス。これをコントロールしたFW後藤啓介(磐田U-18)が、「あとはターンしてゴールの位置は分かっていたので流し込むだけでした」とターンしながらの右足シュートで決めた。

 40分ハーフの後半終了間際に決めた勝ち越し弾。両手を広げて喜ぶ高校2年生FWはベンチサイドへ駆け寄り、先輩選手たちと喜びを爆発させた。誰もが勝利を確信するような一撃だったが、チームは40+3分に失点し、PK戦へ。後藤はPK戦1人目として右足シュートを決めたが、3-4で敗れた。

 この日は得意とする裏抜けの回数を増やせなかったものの、前線から下りて1タッチパスなどのポストプレー。FW斉藤柚樹(清水ユース)とともに前線で起点となり続け、プレッシングでも貢献したが、勝つために、よりチームメートと連動して戦うことの必要性を口にしていた。

 後藤は中学3年生だった20年に磐田U-18の一員として、SBSカップドリームユースサッカー(SBSカップの代替大会)に出場。清水ユースのゴールを守っていた兄・GK後藤佑介(現順天堂大、当時高校3年生)からゴールを決めている。

 SBSカップについて、「代表選手とやれる良い機会だと思っている。観客も入っていて楽しくプレーできたと思います」とコメント。彼にとってSBSカップは上の世代の代表チームや、将来海外でプレーするためのアピールの大会でもある。

 今月、後藤はU-17日本代表の一員としてBalcom BMW CUPに出場。「余裕を持ってプレーできた」という大会で後藤は、クラブ・レオンU-18(メキシコ)戦で2ゴールをマークするなど優勝に貢献している。

 広島ユースや広島県高校選抜と対戦したBalcom BMW CUPと異なり、今回は日本、ウルグアイ、ウズベキスタンのU-18代表とチームとの戦い。後藤は「より質の高いプレーや強度だったりをこの大会でアピールして、もっともっと上手い選手たちとプレーできるように頑張りたいです」と意気込んでいる。26日はターゲットでもあるU-18日本代表と対戦。U-18日本代表から認められる活躍をし、「もっともっと上手い選手たちとプレー」するチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)

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