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静岡ユースはU-18ウルグアイ代表を零封。CB行徳瑛主将は代表での活躍へ「もっともっとやっていかないと」

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静岡ユースのキャプテン、CB行徳瑛(静岡学園高)は国際試合で無失点勝利に貢献

[8.28 SBS杯最終節 静岡ユース 3-0 U-18ウルグアイ代表 エコパ]

 静岡ユース(静岡県高校選抜)は交代選手含めてチーム全体が前へ、ゴールへ、という姿勢を見せ続けて3得点。一方でDF陣は今大会初めて無失点で80分間を終えた。

 キャプテンでU-18日本代表候補でもあるCB行徳瑛(静岡学園高)は「後ろは1試合通して切らさずに守ることを意識して、(チームが)前に、前にとなっている中で後ろがバランス取りながら、リスク管理や攻撃に傾いていても後ろは絶対に切らさずにゼロで行くことをみんなで言っていました」と振り返る。

 9本のシュートを浴びたが、DFラインは最後まで集中力を切らさなかった。この日、行徳は182cm、82kgのU-18ウルグアイ代表FWジョナタン・レイ(ラシン・デ・モンテビデオ)とマッチアップする回数が増える中、怯まず、相手の狡猾な動きには距離を取りながら対応。空中戦で渡り合い、身体を張った守りを見せるなど粘り強く戦い抜いた。

「普段日本人とマッチアップしているのとは全然違う。最後ボールないところで肘打ちや南米特有の難しい部分があって。そういった相手とマッチアップできたのは自分にとっても大きな経験になりますし、これからの自分に活かしていけたら」。完璧に封じ込むまでは至らなかったが、味方のサポートも受けながら無失点。ドリブルで運ぶ力やフィード力にも秀で、J1クラブも注目するストッパーはまた成長してSBSカップを終えることができたようだ。

 キャプテンから見たチームメートは「それぞれ特長があって、良い武器を持っていますし、全員で貪欲にプレーして、ゴール目指す姿勢だったり、ゴール守る対応だったり、相手は国代表でしたけれど、静岡を代表して出ているんで、そういう気持ちは全員が持っていると思います」。彼らとコミュニケーションを取りながらまとまり良くプレー。自身が目指すU-18日本代表にも勝利した。

 だが、「(U-18日本代表戦の内容は)圧倒された」。これまで、行徳は代表チームに選ばれた際にも十分な活躍をすることができていない。だからこそ「もっともっと成長して、次は代表の中心を担っていけるような選手に。海外の国代表の選手に対してもっともっと自分が試合を通して目立ち続けるようなプレーをしないといけない。もっともっとやっていかないといけない」。すでに注目されている存在だが、もっともっと上へ。世界の年代別代表選手たちと戦った経験を今後の飛躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)

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