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[MOM3989]静岡学園DF関戸海凪(1年)_耐える力と特長発揮して掴んだ全国切符。先輩のように攻守で輝くCBへ

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静岡学園高の守りの要、CB関戸海凪

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.3 関東Rookie LeagueAリーグ第11節 静岡学園高 3-2 日大藤沢高 時之栖うさぎ島G]
 
 関東Rookie League Aリーグ最終節で3位から2位へ浮上し、U-16全国大会出場権獲得。静岡学園高は2得点で得点王に輝いたFW大木悠羽や2アシストでアシスト王のMF今野仁ら攻撃陣の活躍が光ったが、指揮を執った齊藤興龍部長は粘り強くリードを守ったDF陣を高く評価した。

 そして、マン・オブ・ザ・マッチにCB関戸海凪(1年=静岡学園中出身)を指名。守備の要であり、攻撃力も有する178cmのDFは、国体静岡県選抜にも選出されている実力派だ。

 関戸は「勝つだけしか(全国大会に)行けなかったので、まずは勝つことが最低条件だったので死ぬ気で戦いました」と振り返る。この日は、日大藤沢高の大型FW岩坪瑛太とマッチアップ。「自分が負けないという気持ちで。(失点はしてしまったが) 自分的に対人では負けなかったので良く抑えられたと思います」と頷いた。

 堅守に加え、後半はドリブルでボールを運んで見せるなど“静学のCBらしい”プレーも披露。「(前半は)相手が引いていたのであまり行けていなかったけれど、後半は来てくれたので逆にかわしやすかったです」。3-0から1点差とされた終盤は我慢の連続。だが、期待のCBは耐える力と特長も発揮し、勝利とU-16全国大会出場に貢献した。

 静岡学園の先輩には、U-18日本代表候補のCB行徳瑛主将(3年)がいる。付属中出身の関戸にとって、ずっと追いかけてきた存在だ。「間近であんな良いプレーヤーを見ることができて、本当に勉強になりますし、まだまだだなという思いにもさせてくれる。(先輩のように、)足元の技術を身に付けていくのはもちろんなんですけれども、(自分は)狭い局面を打開していく力と判断力が全然足りないと思います」。行徳は対人、空中戦が強く、攻撃性能も抜群。関戸は味方を動かすことも含めて課題を改善し、目標とする姿に近づく意気込みだ。

「絶対に対人で負けないCBで、攻撃も中心となってやれる選手になりたい」。特別な速さはないものの、読みと動き出しを速くすることで成長を印象付けている。そのCBが、武器を磨き、先輩のように攻守で輝くCBになる。
 
(取材・文 吉田太郎)
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