beacon

[関東Rookie League]清水桜が丘は国体選抜GK高田翔が安心感もたらし、明秀日立とドロー。Bリーグ残留

このエントリーをはてなブックマークに追加

清水桜が丘高はGK高田翔中心に戦い、1-1で引き分け。Bリーグ残留を果たした。

[9.4 関東Rookie LeagueB・Cリーグ入れ替え戦 清水桜が丘高 1-1 明秀日立高 時之栖うさぎ島G]

 4日、「2022 関東Rookie League」Bリーグ・Cリーグの入れ替え戦が行われた。Bリーグ7位の清水桜が丘高(静岡)とCリーグ2位の明秀日立高(茨城)が対戦し、1-1で引き分け。大会規定により、上位リーグの清水桜が丘がBリーグ残留を決めた。

 清水桜が丘は清水商高の伝統を受け継ぐ静岡の強豪校。FW松永颯太(現専修大)らを擁して圧倒的な攻撃力を発揮した17年、入れ替え戦で帝京高(東京)に6ゴールを浴びせてAリーグ昇格を果たすなど、トップリーグでも戦っていた歴史を持つ。一方の明秀日立はCリーグ最終節で優勝チームの東海大相模高(神奈川)を3-1で撃破。参戦3年目で初となるBリーグ昇格のチャンスだった。

 清水桜が丘はこの日、1年生で唯一、Aチームのスタメンを張るGK高田翔が前日のプリンスリーグ東海・名古屋U-18B戦に続く先発出場。これが関東Rookie League初出場となる高田は、後方での声やシュートセーブでチームに安心感をもたらしていた。

「そのために呼ばれたと思う。今日は自分のことよりも残留することが一番だったので残留できて良かった」と高田。後半27分には抜け出してきた相手に「自分のミス」でかわされ、明秀日立のMF阿部巧実に先制点を許してしまう。

 だが、清水桜が丘は31分、MF山本京佑のCKを交代出場MF米山陽音がニアで合わせて同点に追いつく。この後は「ちゃんと落ち着いてセーブができたので良かったです。最後まで気の抜けない展開で、みんなが声を出して最後までやってくれたのでその流れに自分も乗ってやることができました」と仲間に感謝する高田を中心に2点目を許さない。

 そのまま、1-1で試合終了。Bリーグ残留に大きく貢献した高田は、「弟のような存在が(系列組織であるFC桜が丘ジュニアユースの)一個下にいて、毎日話しているんですけれども、『来年も(Bリーグで)やらせてね』みたいに言われたので、来年もここの舞台でやらせてあげられて良かったです」と微笑んだ。

 清水桜が丘の1年生守護神は国体静岡県選抜でもゴールを守る。「この夏とか色々な経験をさせてもらって最初よりも身体も動けるようになったし、(悪い)緊張感もなくなってきて、本来の自分になってきたと思うんですけれども、もっとできると思うから日々やっていきたい。(国体は)前回優勝して3年越しの大会なんですけれども、県の代表として一戦一戦頑張っていきます」。松永の世代は1年時に選手権、3年時にはインターハイに出場。厳しい戦いを乗り越えた経験を自分の、またチームの力に変える。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●2022 関東Rookie League特集ページ

TOP