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[MOM3995]矢板中央DF清水陽(1年)_2アシストと堅守。憧れていた“矢板らしいCB”へ成長中

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矢板中央高CB清水陽は攻守両面でAリーグ残留に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.3 関東Rookie LeagueAリーグ第11節 流通経済大柏高 2-2 矢板中央高 時之栖うさぎ島G]

 関東Rookie LeagueAリーグ8位で最終節を迎えた矢板中央高(栃木)は、流通経済大柏高(千葉)相手に先制し、逆転されながらも追いついてドロー。得意のセットプレーで2得点をもぎ取ったが、いずれもアシストしたのはCB清水陽(1年=大宮西カリオカ出身)だった。

 清水は183cmと長身で、スピード、ロングフィードも特長とする期待のCB。残留を懸けた大一番で「個人としては高さがあるので競り合いは負けずに競り合いは厳しく、自分はロングフィードも得意なので、ロングフィードを活かして矢板中央のサッカーができたと思います」と自己評価する。

 敗れれば入れ替え戦へ回る可能性が高まる中での大一番。キャプテンマークを巻く清水は「(みんな)アップから結構ピリピリしていて、自分がその雰囲気を少し和ませて試合に集中させて、自分たちの最善のパフォーマンスができたと思います」と頷く。清水は失点に絡んでしまったこと、また勝ち切れなかったことを反省する。だが、清水中心に身体を張って掴んだこの勝ち点1によって、矢板中央はAリーグ残留を決めた。

 前半戦は1分3敗。結果が出ずに苦しんだが、8月後半から組み込まれた怒涛の5連戦を3勝2分で乗り切った。練習から雰囲気を改善。その中で清水は矢板中央らしい守備が「まだまだですけれども、最初よりもできるようになってきました」と口にする。

 清水は「(19年度選手権準決勝の)矢板中央対静学戦を見て、堅守速攻のサッカーで最後まで諦めない姿勢で、ずっとブロックしていたのが格好良いと思って進学しました」と矢板中央へ進学した理由について説明する。

 この試合で矢板中央は20本ものシュートを浴びながらも、ゴール前で身体を投げ出し、シュートブロックを連発。後半45+4分にPKを決められて0-1で敗れたが、清水にとって赤黒の壁は憧れの存在になった。

 普段のトレーニングからゴール前の攻防は磨かれ、清水も球際で一歩が伸びるCBへ成長中。今後へ向けては、「矢板中央での3年間ではまだ全国優勝できていないので、練習から一つ一つ変えて行って、毎日毎日一秒一秒を大切にして行って、全国優勝できるようにしたい」。CBセルヒオ・ラモスのように、堅守に加えて得点も獲れる、高い攻撃力も備えたCBになることが目標。そして、1年時からの選手権メンバー入り、そして全国優勝を果たす。

(取材・文 吉田太郎)
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