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[関東Rookie League]上手くてしたたかな前橋商MF櫻井聖那、“クラシコ”経験し「具体的な目標が決まった」

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前橋商高MF櫻井聖那は強敵相手に個の力を発揮した

「まだまだ課題はあるんですけれども、(このチームは)全然伸びると思うので、3年間頑張っていきたいです。初めて育英とやって具体的な目標が決まったので、勝てるようにやっていきたい」

 群馬の公立校、前橋商高は2022 関東Rookie League Aリーグで勝ち点1に終わり、最下位。最終節は群馬県内のライバル、前橋育英高との”群馬クラシコ”を戦い、1-11で大敗した。その中でMF櫻井聖那(tonan前橋出身)は右サイドからのドリブルで強敵と渡り合い、唯一のゴールをアシスト。20年度選手権に出場した先輩たちのように、群馬から全国大会へ出場するために、打倒・育英を実現することを誓った。

 相手は全国トップレベルの選手層。体格差ある相手との球際勝負で苦しみ、受け身になってしまう部分もあった。ビルドアップの質にこだわる前橋商は、その中で繋ごうとしたが、1年生は入学後数か月で質はまだまだこれから。立ち上がりや飲水後の課題も出て、大量失点を喫してしまった。

 Aリーグ各校との差を埋めることは簡単なことではないが、櫻井やスピードのあるFW品川智陽のように個で対抗していた選手もいる。リーグ戦で1ゴール4アシストの櫻井は、「個人的には強い相手にもドリブルとかワンツーで剥がしてゴールまで行くとか通用する部分もあったので、ルーキーが終わっても通用した部分を活かして、これからもプレーしていきたいと思いました」と語った。

 その櫻井は相手を「騙すのが好きなんですよ」というアタッカー。相手の動きを良く見て飛び込んでくればドリブルやワンツーで剥がし、来ていなければスペースへと巧みにボールを運ぶ。また、小学生時代から裏抜けを得意とし、背後の取り方を学習。身のこなしや動き出しの速さも上達し、それが武器になっている。

 憧れはMFモドリッチ(レアル・マドリー)やMFチアゴ・アルカンタラ(リバプール)。関東Rookie Leagueの経験を活かし、より上手くてしたたかなプレーヤーになって2年後、強敵を破る力になる。

(取材・文 吉田太郎)
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