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前橋育英の得点源。U-17代表FW小池直矢は背中で引っ張るプレーを「見せたい」

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前橋育英高FW小池直矢がドリブルで持ち上がる

[11.23 高円宮杯プレミアリーグEAST第13節 市立船橋高 1-1 前橋育英高 グラスポ]

 前橋育英高(群馬)は0-1の後半5分に同点ゴール。左から右へボールを動かし、最後はFW高足善(3年)の縦への仕掛けと折り返しからFW小池直矢(3年)がDFを引き付け、MF大久保帆人(3年)がゴールネットを揺らした。

 主将のMF徳永涼主将(3年)は、「流れの中から点を獲るというのは自分たちの課題でもあったので、そこで一個獲れたのは自分たちの自信に繋がる大きなものになると思います」と頷く。

 この日は水たまりのピッチで思うようなパスワークをすることができず、台頭中のFW山本颯太(3年)を欠く影響もあった。だが、左SB山内恭輔(3年)がグイグイと前へ攻め上がり、また右SBとして起用された根津元輝(3年)は推進力と正確な右足キックを見せていた。特に後半は選手同士の距離感が向上して流れの良い攻撃をする回数が増加。難しいコンディションの中でも各選手が巧さを見せ、ゴールに迫り続けていた。

 チームのトップスコアラー(プレミアリーグEAST7得点)で前線の要となる小池は、大学受験もあってベストコンディションではなかったものの、攻撃の起点に。終盤のチャンスをモノにできなかったことを悔しがったが、「得点の感覚的なところはあると思うので、あとはボールのタッチ感だったり早く戻せば点は獲れるかなと思います」と力を込める。

 昨年からの経験者でU-17日本代表。高速ドリブルからのシュート、跳躍力を活かしたヘッドでゴールを連発するFWは選手権で「背中で引っ張っていくようなプレー、(背中で)見せるような姿を見せたい」と意気込む。

 そして、「(チームは)今までトップチームに係わっていなかったメンバーも係わってきているので、そこは競争だと思うので、新しい戦力だったりみんな周りに負けないという気持ちでやっていると思う。そういう意味では良い競争ができていると思います」。チームメートたちから刺激を受けながら、自身もコンディションを上げ続けてゴールを連発する。

(取材・文 吉田太郎)
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