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[MOM4131]愛媛U-18DF小野成夢(3年)_全幅の信頼を受ける「中の監督」、声と好守で1-0勝利

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好守と声で愛媛FC U-18を支えたCB小野成夢主将

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.9 高円宮杯プレミアリーグプレーオフ1回戦 愛媛U-18 1-0 長崎U-18 エディオン]

 愛媛FC U-18北内耕成監督は、プリンスリーグ四国MVPのCB小野成夢主将(3年=愛媛FC U-15出身)について「自分、監督をやらせてもらっているんですけれども、(彼は)中の監督ですね。全信頼を置いているんで、生活の部分も全ての部分で彼がリーダーなので」と説明する。全幅の信頼を受ける主将が、声でチームを引き締め、根気強く相手の攻撃を跳ね返して1-0の勝利へ導いた。

 序盤から長崎U-18にボールを保持される時間が増え、ピンチも。だが、小野は「良い声を掛けて、チームの士気を高めるというのは後ろとしてもやっていたので、良かったのかなと思います」と振り返る。“中の監督“と評されるCBは、後方からの声でチームの集中力を維持。そして、自身は相手の注目FW七牟禮蒼杜(2年)に決定打を打たれながらも、ゼロで凌いだ。

 決してスピードのある選手ではないものの、常に相手よりも速く動き出すことを意識。その繰り返しによって要所を締め、終盤は同じく注目のCB古田東也(3年)がパワープレーで前線へ上がってきたが、自信を持つヘッドで競り勝つなど、貢献度の高い守りで勝利に貢献した。

「自分がやられちゃうと得点に繋がってしまうので、そこは最後の壁というか、そういうイメージで臨みました。(ヘディングは) 相手の4番(古田)の人もヘディングが強かったのでとにかく負けないように。気持ちで勝ったかなという感じです」と小野。北内監督も「うちの2人のCBはかなり成長していると思います」と評するCB占部天寿(3年)とのコンビで、次は2回戦勝利、プレミア昇格に挑戦する。

 小野は「チームを引っ張る存在にならなければならないと思っていて、どんな時もチームの前に立って声を掛けたり、色々なことをやるのがボクの役割だと思っているので、今後もそこを突き詰めていきたい」と誓う。

 トップチームへ昇格するMF行友翔哉(3年)とGK牧口一真(3年)は意識する存在。「時間を大切にして、これからもライバル意識を持ってやっていければ、追いつけたり、追い抜けたりするんじゃないかと思います。フィジカルが自分のウィークポイントなので足の速さだったり、アジリティだったりを鍛えて、負けないような、通用するような、そんなプロサッカー選手になって4年後戻ってきたいと思います」。プレミアリーグ昇格を置き土産に、4年後へのスタートを切る。

(取材・文 吉田太郎)
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