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岡山学芸館はチャレンジ続けるも惜敗。選手権で夏の8強よりも上のステージへ

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岡山学芸館高の10番MF山田蒼が相手と競りながらボールを繋ぐ

[12.9 高円宮杯プレミアリーグプレーオフ1回戦 尚志高 2-0 岡山学芸館高 エディオン]

 2019年に続くプレーオフ挑戦となった岡山学芸館高(岡山)は、尚志高(福島)を上回る9本のシュートを放ったものの、0-2で敗戦。前半の連続失点が響く形となった。

 特に後半は岡山学芸館ペース。前半も序盤のやや飲み込まれた時間帯や連続失点した時間帯の課題はあったが、終始狙いとする戦いにチャレンジしていた印象だ。高原良明監督は「相手のギャップをついていくという意識は全体的に持ててやれた感覚はあった」と説明する。

 相手のギャップを狙い続けてMF岡本温叶(3年)の好パスなどでゴール前のシーンを増やしていたが、ラストのところの精度が上がらず、ロングスローを特長とする右SB福井槙(3年)の負傷交代も痛かった。

 岡山の新興勢力は台頭を続けており、2年連続でインターハイベスト8。今秋の岡山県予選を突破し、選手権の出場回数も5回へ伸ばしている。年々選手層も高まっているチームは、プレミアリーグ昇格も大目標の一つ。だが、指揮官は「(昇格するためには)やっぱり個人個人のスキル的なところはもうちょっと高くないといけないなと思いました」と分析する。

 プリンスリーグ中国ではわずか1敗で2位。今年も強力エースFW今井拓人(3年)やU-17日本高校選抜歴を持つMF木村匡吾(3年)、主将のCB井上斗嵩(3年)ら攻守に力のある選手を擁しているが、もう一段階上の個、チームにしていかなければ目標を達成することはできない。

 チームのステージを上げるためには、全国大会で継続的に結果を残すことも必要だ。「全国で8、4を狙うためには、よりこういう(尚志のような力のある)チームと対等に、五分五分でやらないといけない」と高原監督。インターハイ後、全体でのコンパクトな守備などに取り組んだが、最後の局面で前を空けてしまう部分も見られただけに改善して選手権に向かう。

 高原監督が「コンスタントに力を発揮して良くなってきている」と評した岡本やこの日存在感のある動きを見せていた10番MF山田蒼(3年)といった夏からの成長株もいる。この日、紙一重の差で敗れた経験をプラスに。選手権で一つでも上へ勝ち上がる。

(取材・文 吉田太郎)
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