beacon

昌平に貴重な1点もたらした2年生MF長準喜。「衝撃を受けた」選手のように、プレミアの舞台で輝く

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半28分、昌平高MF長準喜(2年=FC LAVIDA出身)が先制ゴール

[12.9 高円宮杯プレミアリーグプレーオフ2回戦 昌平高 2-0 浜松開誠館高 広島一球]

 関東のタレント軍団、昌平高(埼玉)がプレミアリーグ初昇格。この日先制点を決めたMF長準喜(2年=FC LAVIDA出身)は、より高いレベルのリーグ戦に身を置けることを喜んだ。

「憧れの舞台だったので、楽しみです。ワーチャレ(ユースワールドチャレンジ、大阪)で静学(静岡学園、22年プレミアリーグWEST4位)に負けたという悔しさもありましたし、もっと高いレベルでやりたいとチームも自分自身も思っていたので、その中ではトップレベルのプレミアに上がれたのは誇りに思います」

 長は敗れた静岡学園戦で相手10番のMF高橋隆大(3年、G大阪内定)から衝撃を受けたのだという。「本当に大阪で衝撃を受けた選手の一人なので。取られないですし、シュートを決め切る力もあったので、本当に上手かったです」。高橋は168cmの自身よりも10cm以上小柄なドリブラー。そのドリブルはプレミアリーグWESTの強敵相手でも止まらず、7得点をマークし、アシストを含めて得点を演出した回数は20を超える。

 長は攻守に代表クラスの選手が並ぶ昌平の中でも随一と言えるテクニシャン。この日は浜松開誠館高(静岡)の鋭いプレスの前になかなかドリブルを繰り出す機会がなかった。それでも前半28分、中央からドリブルで侵入。そして、MF篠田翼(3年)とのパス交換から右足シュートを決めた。

 目指している「ボランチでも点を決めれる選手」へ向けて前進する1点。全体的に納得の行くパフォーマンスではなかったというが、来季のプレミアリーグで活躍を続けて「衝撃を受けた」高橋に追いつき、追い越す選手になる。

 来季のプレミアリーグでは昇格1年目から上位進出が期待される。「消極的にならず、来年、昌平高校は全然やっていける力があると思いますし、来年の方が力があると言いたいくらいなんですけれども(微笑)、全然戦える自信がありますし、早くやってみたいという気持ちがあります」。主将のCB津久井佳祐(3年、鹿島内定)は今年以上という長の意見を「それはない」と微笑みながら否定していたが、長やボランチコンビを組むMF土谷飛雅(2年)やCB石川穂高(2年)、FW小田晄平(2年)中心に昌平は来年、プレミアリーグで昇格世代を超える強さを示す。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2022
●高円宮杯プリンスリーグ2022特集
●高円宮杯プレミアリーグ2022特集

TOP