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[MOM4144]帝京長岡MF和田陸(1年)_自分を信じ続け、憧れのレフティーのように大舞台でゴール。U-16全国MVP!

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帝京長岡高MF和田陸(1年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)がMIZUNO CHAMPIONSHIP U-16のMVPを獲得

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.19 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16決勝 神村学園高 0-4 帝京長岡高 時之栖うさぎ島G]

 予選を兼ねた北信越U-16サッカールーキーリーグで常に先発出場していた選手ではない。だが、自分を信じ、トレーニングで課題の運動量や守備を強化。チャンスを掴んだレフティーは憧れのプレーヤーのように結果で示し、全国大会のMIZUNO CHAMPIONSHIP U-16で大会MVPを獲得した。

 帝京長岡高MF和田陸(1年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)は、0-0の後半25分に値千金の先制ゴール。敵陣中央でボールを受けると、迷わずに左足を振り抜く。「トラップした時に『絶対に打とう』と決めとったんで、打って、入って、とても嬉しいです」という一撃がゴール左へ突き刺さった。

 特長はドリブルとアイディア、そしてシュート。この日は、右サイドからのカットインを見せたほか、プレースキックでの精度、またタッチライン際でのキープ力を発揮するなど印象的な動きを披露していた。そして、攻め続けながらも1点が奪えずに迎えた後半に流れを傾ける先制点。頑張りを結果に結びつけた和田をコーチ陣も評価する。

 藤田涼輔コーチと川上健コーチは「頑張っているし、面白い感覚を持っているから期待して、先発でやらせて見ようと」今大会は主に先発起用。そこで和田は準決勝、決勝でゴールを決めて期待に応えた。

 その和田は、「自分を信じて、貫き通せたことが結果に結びついたと思います。これからも気を抜かずに自分の課題を伸ばして行けたらと思います。自分がいないといけない、欠かせない存在になりたいです。来年も再来年も自分を貫き通して、唯一無二の選手になる」と力を込めた。

 憧れはG大阪ジュニアユースの先輩でもある日本代表MF堂安律だ。「自分を持っていて、(ワールドカップの)スペイン戦やドイツ戦で凄く熱い気持ちが出ていたと思います」。堂安は日本代表での立ち位置を一時下げていたかもしれないが、自分を信じ続け、ワールドカップでチームを救うゴール。なかなか評価を得られない中でも自分を信じ続けた和田も、大舞台でチームを勝たせる活躍を見せた。これからも自分を信じ、努力を続けて目標とする姿に近づく。

後半24分、帝京長岡高MF和田陸が左足ミドルを決めて先制

(取材・文 吉田太郎)

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