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[MOM4145]星稜GK橋本育磨(1年)_前日、また新人戦の失点をバネに。執念のビッグセーブ

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星稜高GK橋本育磨(1年=京都サンガF.C.U-15出身)は攻守で活躍し、3位に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.19 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-163位決定戦 西武台高 0-1 星稜高 時之栖うさぎ島G]

 チームのために前へ出て、止めた。1-0の後半36分、星稜高(石川)は相手のサイド攻撃に崩され、GKと1対1のピンチ。だが、GK橋本育磨(1年=京都サンガF.C.U-15出身)が思い切り良く前に出てストップする。

 橋本は、「新人戦の決勝で延長戦の後半にあれで決められていて……(0-1で敗戦)。あのシーンが過りましたし、『あれ守らな終わる』と思っていたので、自信持って行くようにしました」。チームのためにという思いも大きかった。

 星稜は前日の準決勝で帝京長岡高(新潟)に0-5で敗れている。「自分のミスもあったのでここで取り返さないと何もないなと」執念のビッグセーブ。「そこまでみんなが守ってくれていたので」という仲間たちへの感謝の思いも表現する守りだった。

 指揮を執った八木沼瞬コーチは、「シュートストップのところもやってくれましたし、昨日0-5でやられていますが、切り替えてやってくれた」と橋本を高く評価。そして、「(もう1人のGKである)澤田が出れなくてもやるし、努力するというのもある。あの子が一生懸命やるというところが橋本にも良い影響になっているところもあると思います」と語った。

 橋本は、予選リーグの最終戦で先発したGK澤田拓実(1年=千里丘FC出身)と切磋琢磨。「ピッチ外のところでも仲が良いですし、良い関係」というライバル、またAチームの守護神で「背後の処理とか練習をしていて教えてくれることがある。尊敬しています」という存在のGK加藤夕暉(3年)らから刺激を受けて成長を続けている。

 ビルドアップ、ロングフィードが得意。その橋本のキックはチーム戦術に組み込まれていた。「ビルドアップは一個奥を狙っていて、それがダメだったら手前という形。相手もそれを嫌がっていた。安定感のあるGK、攻撃の起点になれるGKになりたい」という橋本は、この日の1-0を自信に、またトレーニングを重ねて目標とする姿に近づく。

(取材・文 吉田太郎)

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