beacon

[MOM4148]横浜創英GK横尾蒼也(2年)_発信力も向上の守護神。安定したキャッチングで再び無失点

このエントリーをはてなブックマークに追加

横浜創英高の無失点に貢献したGK横尾蒼也(2年=横浜F・マリノスジュニアユース追浜出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.27 横山杯決勝リーグ第2節 帝京高 0-0 横浜創英高 ジャーニィー若松グラウンドC面]

 横浜創英高(神奈川)は今大会5試合で4度目の無失点。その立て役者はGK横尾蒼也(2年=横浜F・マリノスジュニアユース追浜出身)だった。

 宮澤崇史監督がGKとしてのベースの高さと、ビルドアップ能力も認める183cmの守護神。前半から帝京高(東京)に押し込まれる時間帯が続き、枠内シュートも打たれていた。だが、横尾は一本一本安定したキャッチング。特に試合終盤にはPAまで持ち込まれて対角のシュートを打たれたが、しっかりと面を作りながら右へ身体を倒してキャッチした。

 DFへのコーチングでシュートコースが限定できていたこともあり、しっかりと反応。「練習中からキャッチミスとかしないように意識していて、試合でキャッチミスせずに良かったです」と頷いていた。

「強みはハイボールの処理とビルドアップの参加ですね」という横尾は、横浜創英のパススタイルのサッカーに魅力を感じて進学。中学時代はなかなか自分から発信することができなかったというが、変化を実感している。

「自分は中学校の時は自信は持っていたんですけれども表に思い切り出せなくて、高校に入ってからはコーチたちに『自信を持ってやれ』と言われていて、夏休みのキツいトレーニングとかで自信を持って声の大きさや声の質は上がったし、ビルドアップも自分から発信できるGKになってきた」

 憧れはドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ)。動画をチェックし、ビルドアップやハイボール処理を参考にしている。横浜創英は今年、セットプレーの失点が課題になっていただけに、「セットプレーで失点せずにチームを勝たせるGKになりたいです」と横尾は誓う。

 そして、「チームとしては、やっぱり関東予選と県リーグとインターハイ選手権の4冠をしたいです」。周囲への遠慮がなくなり、チームを動かす力も発揮中。実力派のGKはこれからの1年で多く無失点勝利を達成し、目標の4冠に近づく。

(取材・文 吉田太郎)
●横山杯第23回全国ユース招待サッカー大会特設ページ

TOP