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[MOM4195]流通経済大柏FW中村大翔(2年)_練習の成果を“裏選手権”決勝で発揮。チーム救う同点弾

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後半32分、流通経済大柏高FW中村大翔が同点ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.6 NEW BALANCE CUP決勝 流通経済大柏高 1-1(PK4-2)八千代高 時之栖裾野G]

 練習の成果を“裏選手権”決勝で発揮した。0-1の後半32分、流通経済大柏高(千葉)は左SB山口裕也(2年)がカットインからPAへグラウンダーのパス。これに反応したFW中村大翔(2年=クラブ・ドラゴンズ柏出身)が、ゴール右隅へ押し込んだ。

「(シュートは)トゥーキックです。ずっと練習していたので決まって良かった。上手く繋がって来て、自分のところに転がってきたので、『絶対に決めて勝ってやろう』という気持ちだったので良かったです」と中村。瞬時の判断が求められる状況で見事な一撃を決め、チームを救った。

 昨年はBチームの一員としてプリンスリーグ関東1部で先発出場もしていたが、「(当時は)ボールも収められないし、最終的に点を取れなかった」(高橋隆コーチ)。だが、172cmのFWは悔しい思いを経験しながらゲーム練習で収める力を磨き、自主練でシュートを打ち続けた。

 ゲーム主将のMF中田旭(2年)は“いじられキャラ”という中村について、「中村はシュートが上手いです。めっちゃ一緒にシュート練習とかするんですけれども、トゥーキックとかやっていた」と説明する。この日のゴールは練習の成果。また、背番号22は、最前線で胸トラップを3度4度と見せるなど、ボールを再三収めてチームが押し込む要因になっていた。

「前より自分的にも収められたり、決めるべきところで決められたり、決め切る力は前よりも良くなっているかなと思います。FWなので、これからのリーグやトーナメントとかで点を取って、今日みたいにチームを救えるようなゴールとかしていきたい」。この日は高橋コーチも称賛する活躍。選手層の厚い流経大柏で先発を守ることは簡単なことではないが、結果を残し続ける意気込みだ。

 特別なサイズはないものの、怖れずに身体を張ることができ、決定力も向上中。FWロベルト・レバンドフスキを参考に、これからもゴール前の動きや味方を活かす動きを磨き続ける。4月に開幕するプレミアリーグは「得点王を狙いたい」と宣言。より相手DFから嫌がられる存在になって新シーズンを迎える。

(取材・文 吉田太郎)

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