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“裏選手権”覇者・流経大柏を攻守で牽引。ゲーム主将MF中田旭は成長と日本一誓う

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攻守で流通経済大柏高を牽引したMF中田旭(2年=FC東京U-15深川出身)

[1.6 NEW BALANCE CUP決勝 流通経済大柏高 1-1(PK4-2)八千代高 時之栖裾野G]

 キャプテンマークを巻いた背番号6が、名門・流通経済大柏高(千葉)を人一倍引っ張っていた。MF中田旭(2年=FC東京U-15深川出身)は流経大柏のインサイドハーフとして準決勝、決勝で躍動。距離感の良いポジショニング、精度の高いパスで展開を変えるなど司令塔役として存在感を放っていた。

 加えて印象的だったのが、切り替えの速さと運動量、強度の高い守備だ。「自分は攻撃の選手で(コーチの)高橋(隆)さんから守備のところをずっと言われていたので、俺らの代になってからフィジカルとかやっていました。そこの成長は見えたと思います」と自己評価。流経大柏はエース候補のMF笠松良緒(2年)やアンカーを務めた大型MF塩川桜道(2年)ら各選手の奮闘が光ったが、チームの“心臓”として戦ったMFの貢献度は特に大きかった。

 中田は4人いるチームリーダーの一人で今大会はゲーム主将に。「4人以外にもみんなリーダーシップがある。みんな責任感がある」いうチームを背中で引っ張っていた印象だ。先輩たちは選手権予選初戦でまさかの敗退。前主将のDF大川佳風(3年)の「来年、頑張れよ」という言葉や仲の良かったGK谷合善祇(3年)が悔しがる姿を忘れていない。

 今年は全国舞台で「強い流経」を表現する。その中心人物、リーダーとして期待のMFは、「(2年生は)去年プリンス(リーグ関東1部)で1年間シーズンを戦ったので、上手くいかない時にこそ自分たちに何ができるのか考えて、1年間通して成長していって日本一という目標を達成したい」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)

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