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[MOM4196]八千代DF吾妻蒼太(2年)_高精度キックと対人守備も光る新生・八千代のリーダー

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八千代高の右SB吾妻蒼太主将(2年=Wings出身)はコンスタントに力を発揮

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.6 NEW BALANCE CUP準決勝 佐賀東高 1-1(PK1-3)八千代高 時之栖裾野G]

 千葉の伝統校・八千代高は「NEW BALANCE CUP 2023 IN TOKINOSUMIKA」(通称:裏選手権)準決勝でPK戦の末に勝利。先制点を決めたMF吉澤大將(2年)やPK戦で2本を止めたGK德田桂音(2年)らヒーローの多い試合だったが、中でも光ったのが右SB吾妻蒼太主将(2年=Wings出身)だ。

 179cmの長身SBは、1年時からAチームで活動。「キックは小さい時からずっと武器と言うか、大切にしているものなので、自信を持っています」という吾妻は、信頼されて下級生時からプレースキッカーを務めていた。

 今大会は決勝で先制点に繋がる右足CK。力まず、リラックスして蹴ることを心がけているというプレースキックやサイドチェンジ、縦パスなど自信を持つキックを準決勝でも随所で披露していた。

 また、対人守備でも健闘。プリンスリーグ関東2部参入戦で課題となったことから、間合いの部分など意識していることが早くも成果として表れている。「(準決勝は)自分のところ、1対1ではやられなくてしっかり奪い切ることができたと思いますし、あとは攻撃のところからFWへの配球とか自分から行けたかなと思います」と及第点をつけていた。

 主将の目標は、背中で引っ張るチームを存在になること。「去年のキャプテン、實川(俊輔)君が結構大事な試合でゴールを決めたりそういう存在だったので、どんな試合でも、キツイ時とかでも自分がちゃんと戦えて点を決められたり、ゴールを守れるように、なるべくプレーで見せれるようにしたいですね」。細かな課題があるが、体力にも自信アリ。「NEW BALANCE CUP」で好スタートを切ったチームとともに貪欲に成長を続ける。

「去年一年間、自分出てタイトルが取れなかったので、まずプリンス昇格というのを目標にして、リーグ戦は勝ち続けることとインハイ選手権で千葉県の王者になって全国で戦えるように。自分も成長したいですし、チームと一緒に成長して戦えるようにしていきたい」。OBの岡本一洋新監督が就任した新生・八千代のリーダー。背中でチームを引っ張り、目標達成へ導く。

(取材・文 吉田太郎)

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