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U17地域トレーニングキャンプ関西で阪南大高MF茅野裕太が強気の仕掛けを連発。武器を磨き続けてDFの脅威に

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阪南大高MF茅野裕太(2年=枚方FC出身)が強気の仕掛けで左サイドを突破

[1.17 練習試合 U17関西0-3びわこ成蹊スポーツ大 J-GREEN堺]

 最終4本目、U17関西の左SHが強気の仕掛けを連発していた。阪南大高(大阪)MF茅野裕太(2年=枚方FC出身)は、チームメートとの会話で2本目からボールを受ける位置などを修正。「こういうのに選ばれるのが初めてだったので、自分の持ち味を出しつつ一番は楽しんでやろうかなと」というプレーを表現した。

 持ち味は1対1での突破。ボールが入ると、常に仕掛けの姿勢を示していた。「行けると思ったらだいたい行ける」。そのMFは相手の身体の向きなどを見ながら縦突破へ持ち込んでCKを獲得し、またクロスを上げ切って見せた。

 関西の有力高校2年生が参加した「2022 U17地域トレーニングキャンプ関西」で、他の選手のプレーも見て、受け方などを学習。この経験も活かし、「相手からボール持ったら『怖い』、周りで見ていたら『コイツに早く入れろ』と言われるような、日本代表で言ったら三笘(薫)選手のような脅威さというか、そういうところをもっと自分で磨いていきたい」。努力を重ねて目指す姿に近づいていく。

 所属する阪南大高は、21年度に激戦区・大阪で19年ぶりとなるインターハイ予選、選手権予選の2冠。FW鈴木章斗(現湘南)を中心に強力な陣容だった同年度は、全国大会でも夏冬連続で16強入りを果たしている。だが、昨年は無冠で夏冬の全国大会予選は8強止まり。苦しい1年になった。

 それだけに、今年は悔しさをぶつける1年になる。茅野は「今年は個人個人のサッカーに対する熱が凄くある学年だと思うので、自分たちまだまだですけれどもこれから伸びて行くんじゃないかなと」と期待。自身も、この日大学生を苦しめた武器を相手の脅威になるまで引き上げる。

「2022 U17地域トレーニングキャンプ関西」は18日の最終日に関西大と対戦。「(びわこ大戦は)1対1の突破とかはできたと思うんですけれども、守備の部分とか失わないところにこだわっていきたい」と語るサイドアタッカーが、大学生との対戦を経て少しでも成長し、結果も残して2日間の活動を終える。

(取材・文 吉田太郎)

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