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日本高校選抜選考合宿で基準の甘さを確認。神村学園の新リーダー、FW西丸道人は個人、チームで結果を

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日本高校選抜候補FW西丸道人(神村学園高2年)はU-17日本高校選抜候補の一員として試合に出場し、1得点

[1.22 練習試合 U-17日本高校選抜候補 5-4 日本体育大 時之栖G]

 注目ストライカーにとって、これからの基準を確認する日々になっている。FW西丸道人(神村学園高2年)は、選手権の青森山田高戦で鮮烈ゴールを決めるなど活躍し、3年生中心の日本高校選抜候補に選出。選考合宿に臨んだが、20日、21日の2日間で自分の基準の甘さを確認することになった。

 日本高校選抜候補と22日に合流したU-17日本高校選抜候補との違いについて、「全然違います。あっち(U-18)にいると普段取られない持ち方しているのに絶対に取られたり、取れると思って足出して取れなかったり。(自分がやってきた基準が)甘かった」とコメント。U-17日本高校選抜候補のトレーニングではこれまで通りにボールを失わず、取り切ることもできたが、U-18のタレントたちの基準でやらなければならないことを痛感した。

 だが、このまま終わるわけにはいかない。U-17日本高校選抜候補で結果を残し、U-18で評価されるために再スタート。日本体育大戦では開始直後、「スペースがマイナスにあって、ちょっとパスが浮いていたんですけれども、ちょっとアウトにかけるように打った」シュートで先制点をマークする。その後も攻守で運動量を増やしてチームを引っ張った。

 日本一を目指した選手権はベスト4。もちろん悔しさがあるが、優勝できなかったからこそ、満足することなく努力できると考えている。「この1年、チーム内で甘さがありましたし、自分、全然努力が足りないと思っていたので(個人的には優勝できなかったことが)逆に良かったなと思います」。神村学園の新キャプテンは貪欲に自分を磨き、チームとともに成長する意気込みだ。

 今年はプレミアリーグに初昇格。「(大津の)田辺とかと話してみると、厳しいレベルだという話なので、その中で生き残っていかないとチームの目標である日本一や自分の個人昇格というところは見えてこないと思うので、高いレベルで自分だけじゃなく、チームで戦う部分で結果を残して上位に食い込んでいきたい」と力を込める。

 そして「(個人としては)選手権やここへ来てやれるなという手応えもあるので、自分、もっともっと結果を残していってストライカーとして中心になっていかないといけない。フィジカルとかでは負けないので、やっぱり決め切るところを決めたり、キャプテンとしてチーム作りをしっかりしたい。(守備面などの)課題としっかりと向き合って勝てるチームを作っていきたい」と宣言。海外挑戦する先輩FW福田師王(3年)の姿を見て目に見えない部分での凄さを感じたという。その福田同様、動き出しの多さ、またドリブルからのシュートも魅力の西丸がこの一年、結果で目標の先輩を超える。

(取材・文 吉田太郎)
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