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[新人戦]聖光学院が初の4強。尚志撃破の遠野、青森山田、学法石川も準決勝へ:東北

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聖光学院高専修大北上高戦は前半35+1分、聖光学院FW吉田友樹がヘディングシュートを決めて2-0

 第22回東北高校新人サッカー選手権大会(福島・Jヴィレッジ)は29日、準々決勝を行った。

 聖光学院高(福島1)と専修大北上高(岩手1)との一戦は前半19分、聖光学院FW渡邉陽路(2年)が先制PKを決める。専大北上はCB菊池弥陽(2年)らDF陣が後方を支え、速攻からFW田村響(2年)が左足シュートを打ち込むなど反撃。だが、聖光学院は10番MF小川大翔(2年)と強力2トップを軸に攻めて追加点を奪う。

 前半35+1分、左SB遠藤圭梧(2年)の右CKから「アイツは空中で止まるんですよ」(山田喜行監督)という跳躍力を発揮したFW吉田友樹(2年)が、見事なヘディングシュートを決めて2-0。聖光学院はCB鈴木悠真(2年)らDF陣が気持ちの込もった守りを見せるなど無失点で試合を進める。そして後半24分、再び遠藤のCKからCB館崎海翔(2年)がヘディングシュートを決め、3-0で快勝。初の4強入りを決めた。

 連覇を狙う尚志高(福島3)と伝統校・遠野高(岩手2)との一戦は、遠野が2-1で競り勝った。0-0の後半5分、遠野はCKのこぼれ球をFW池口遥葵(2年)が左足で決めて先制。対する尚志は10分、後半開始から出場のU-17日本高校選抜MF安齋悠人(2年)がMF出来伯琉(2年)のスルーパスで抜け出し、見事な同点ゴールを決める。

 だが、遠野は18分、ショートカウンターから仕掛けた池口がファインショットを決めて2-1。遠野はその後も10番MF昆野翔太(2年)がボールを保持しながら前進するなど、真っ向勝負で対抗する。尚志は終盤、相手を押し込んで猛反撃。だが、遠野CB畠山哉人(2年)を中心に跳ね返した遠野が勝利した。

 最多9回目の優勝を狙うV候補・青森山田高(青森1)対秋田商高(秋田2)戦は、立ち上がりから青森山田が相手の背後を狙った攻撃やセットプレーで相手を押し込む。対する秋田商は12分、中央から左サイドへ動かし、ラストパスをFW泉海斗(2年)が狙う。

 だが、青森山田は15分、右SB小林拓斗(2年)のロングスローを左SB菅澤凱(2年)が頭で流し込み、先制点。さらに22分には、FW津島巧(2年)のシュートのこぼれをFW米谷壮史(2年)が決めて2-0と突き放した。秋田商はCB木内翼(2年)が素晴らしいゴールカバーを見せるなど食い下がったが、青森山田は後半にも津島、MF後藤礼智(2年)、小林、MF川原良介(2年)が決めて6-0で快勝した。

 学法石川高(福島2)対盛岡商高(岩手3)戦は学法石川が不戦勝。30日には遠野対学法石川、聖光学院対青森山田の準決勝2試合と決勝が行われる。

(取材・文 吉田太郎)

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