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[MOM4203]遠野FW池口遥葵(2年)_尚志から2発!エース候補が自信をつける大活躍

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遠野高は俊足FW池口遥葵(2年=遠野市立遠野中出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.29 東北高校新人選手権準々決勝 尚志高 1-2 遠野高 Jヴィレッジ]

 プレミアリーグ勢の尚志高(福島)相手に会心の2発。遠野高(岩手)は俊足FW池口遥葵(2年=遠野市立遠野中出身)がV候補撃破の主役になった。

 まずは0-0の後半5分、CKの流れから先制点。「みんなで作ったコーナーを一回は弾かれたんですけれども、MF菊池遥大君が中に折り返してくれて、それが運良く自分のところに転がってきたので。そこは遥大君に感謝したいと思います」というゴールでスコアを動かした。

 そして、同点に追いつかれて迎えた後半18分には速攻からドリブルで持ち上がり、そのままミドルシュートを打ち込む。複数の味方選手がスプリントしていたが、パスは考えていなかったという。

「自分、ドリブル得意じゃないんでそういう面であそこから打たないとチャンス無いと思って思い切り打ちました。パスよりも自分信じて打った方が入る確率は高いんじゃないかと思って打ちました」

 素晴らしい弾道を描いた決勝点。チームメートのCB畠山哉人主将(2年)は「見たこと無いです」と微笑み、佐藤邦祥監督も「あのようなシュートは久々に見ました。持っているは持っている。1試合に1本決めてエースになって欲しいと思っています」とコメントした。エースとして期待される俊足FWが2ゴール。強敵からの2ゴールは本人にとっても大きな自信になったようだ。

「尚志戦の前は『自分、本当に決められるのかな』という不安もありましたけれども、戦ってみてやっぱり強いなと思った。でも、この試合では上回れたので自信になった」

 遠野中卒業時、岩手県内の私学強豪からの誘いもあったというが、「遠高に残って、遠中とか市外から一緒に来る人とやりたい」と断って憧れの遠野高へ進学。昨年は全国大会に出られず悔しい思いをしたが、今大会は遠野を7年ぶりの東北4強へ導いている。「今後は土壇場で決めれるストライカーになって遠高のサッカー部を引っ張っていきたい」と意気込む池口が、東北新人戦最終日もゴールでチームを救う。

(取材・文 吉田太郎)

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