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[MOM4204]青森山田MF杉本英誉(2年)_決勝で全3得点に絡む活躍。東北新人4試合でのアシスト数は10に

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後半8分、青森山田高MF杉本英誉(2年=FCフェルボール愛知出身)がスルーパスでアシスト

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.30 東北高校新人選手権決勝 遠野高 0-3 青森山田高 Jヴィレッジ]

 東北決勝で全3得点に絡む活躍。MF杉本英誉(2年=FC.フェルボール愛知出身)は青森山田高(青森1)の攻撃を力強く牽引し、東北新人大会優勝へ導いた。
 
「自分の長所はやっぱりドリブルなので。点も取りたいですけれども、ドリブルはちょっと見て欲しいです」というレフティーのドリブラー。感覚的に相手の逆を取り、左足で決定的な仕事をしてのける。この日午前の準決勝ではカットインからの左足シュートでスーパーゴールを決めていた。

 決勝では前半3分に右サイドからの左足クロスで先制点をアシスト。さらに27分には、左足ミドルでゴールをこじ開けた。その杉本が「ちょっと成長出来たかなと思います」と振り返ったのが、後半8分のプレーだ。

 右タッチライン際でボールを引き出すと、寄せてきたDFと入れ替わって一気にゴール方向へ。最後はスルーパスでFW津島巧(2年)のゴールをアシストした。これまでは後半の運動量、スプリント力が課題に。「前の自分だったらボール受けるまでにならなかった」と自己分析する。だが、この日2試合目の後半にボールを引き出し、仕掛け、完全に抜き去ってアシスト。これで東北新人大会のアシスト数を10とした。

 昨年までは怪我に苦しみ、選手権も登録外だったMFが一気に台頭。正木昌宣監督は「毎年、この東北新人で“シンデレラボーイ”が出ていて。(3年前に活躍した)仙石大弥、一昨年だったら田澤夢積とかレギュラーではなかったのが出てきていた」と語っていたが、今大会の“シンデレラボーイ“が杉本だ。

 本人は「こんな活躍できると思っていなかった。嬉しかった」と喜んだが、すぐに引き締めて「正木さんからは後半になっても上下のスプリントは課題だなと話されているので、今回終わって青森帰ってからまた雪中(トレーニングが)始まると思うんですけれども、そこで改善できたらなと思います。(3月には)ガバナー(カップ)も、サニックス(カップ)もまだあって、そこからプレミアになっていく。そこでも活躍できるように頑張りたいです。アシストもゴールもできるアタッカーになりたいです」。大舞台で主役になる可能性も秘めたレフティー。ここからの努力で、将来への可能性をさらに広げる。

(取材・文 吉田太郎)

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