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[MOM4207]岡山学芸館MF岡野錠司(1年)_新チーム初陣で1年生ボランチが堂々の動き

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岡山学芸館高MF岡野錠司(1年=サンフレッチェ広島ジュニアユース出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.4 岡山県高校新人大会2回戦 岡山学芸館高 5-0 勝山高]

 選手権王者・岡山学芸館高にとって、注目の新チーム初戦。重圧もかかるゲームで先発唯一の1年生が堂々の動きを見せた。MF岡野錠司(1年=サンフレッチェ広島ジュニアユース出身)はダブルボランチの一角として先発。「ちょっと緊張しました」と初々しさも口にしたが、前向きにボールを受けて正確にサイドへ散らし、縦へ差し込むようなパスも増やしていた。

「あまり相手が来なかったので自分が潰せばチャンスになるかなと思っていた」という岡野は守備面でも奮闘。プレースキッカーを担当する1年生MFは、後半32分に右足CKでCB平野大樹(2年)のヘディング弾をアシストし、笑顔で70分間を終えた。

 高原良明監督は「ミドルパスのセンスとかあって、期待して使っている。技術があって、落ち着いているし、人間的にもマジメで献身的にできる」と起用理由を説明する。コンビを組んだMF田村日夏汰(2年)のサポートも受けながら、期待に応えるプレー。本人は、「(ゼネラルアドバイザーの)平先生にも自分の良さはこの身長でも散らすことみたいに言われて、それを意識して取り組んだら、散らして良い展開になった」。満足せずに、3年生ボランチコンビを超えることを目指す。

 選手権でMF木村匡吾(3年)、MF山田蒼(3年)のダブルボランチはMVP級の働き。ハードワークを貫徹し、貴重なゴールやアシストを記録した。岡野は「よく比べられるけれど超えれるように頑張っていきたい。(特に) 匡吾さんとか去年(2年時)からスタメンで出とったんで、それに負けないように、僕も今年からどんどん出て良い選手になっていきたい。守備は今年の蒼さんとか匡吾さんのようにガンガンプレス行って、攻撃は自分の長所のキックとか伸ばしていけたら良い」と誓う。

 岡野は広島県の因島出身。中学は広島ジュニアユースでプレーし、高校は隣県の強豪校へ進学した。3歳年上のいとこで、チームリーダーの一人だったMF岡野幹大が所属していた縁もあって進んだ岡山学芸館。そこで1年時から選手権登録メンバー入りし、新チーム初戦で活躍を見せている。

 その岡野は23年の目標について、「日本一になって、また国立に。今年は(ベンチ)メンバーにも入れなかったので、まずメンバーに入って試合に出たい」。憧れは「パスはシャビで、足元はイニエスタで、守備はカンテで」と微笑む1年生ボランチが、選手権優勝校で欠かせない存在へ成長し、目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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