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[MOM4219]長崎総合科学大附FW福島文輝(2年)_3試合連続無失点。エース候補がCBとして躍動

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FW登録のCBが躍動。長崎総合科学大附高DF福島文輝(2年=長崎南山中出身)は堅守の中心として九州3位に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.21 九州高校新人大会3位決定戦 長崎総合科学大附高 1-0 日章学園高 金武町陸上競技場(天然芝)]

 FW登録のプレーヤーだが、DF陣のメンバー不足から九州新人大会は急遽CBで出場。「一週間前からCBをしています」という状況だったが、長崎総合科学大附高(長崎2)の福島文輝(2年=長崎南山中出身)はコーチ陣を驚かせるようなパフォーマンスで九州3位に貢献した。

 昨年のインターハイ予選準決勝、決勝で2試合連続決勝ヘッドを決めているように、ヘディングは自信を持っている武器。「ヘディングは得意なので、そこ負けたら何もないので」と語る福島は、CBのポジションでも高さを発揮し続けた。

 3位決定戦で対戦した日章学園高は終盤、サイドからのクロスボールを連発。だが、福島は守備範囲広く、ボールを跳ね返していた。ヘディングの強さ同様に印象的だったのが、カバーリングの鋭さだ。相手のスルーパスを読み切り、インターセプトするシーンが3位決定戦でも見られた。

「元々、中学校の頃に一時期CBをやっていた頃があるので、その時にカバーリングは覚えていたのかなと」。中学2年時までCBとFWを両立。その経験も活かし、今回の九州新人大会では堅守・長崎総科大附の中心となった。本人は3位決定戦でチャンスを作らせてしまったことを反省していたが、堂々のパフォーマンス。準々決勝以降の3試合で1点も許すことなく、大会を終えた。
 
 定方敏和監督は福島がボールを持った時の落ち着きについても高く評価。「あれだけCBでできれば。(ボールを持った時に慌てず)落ち着いてできるから。これだけできたのは、大きな収穫ですね」。本人は、久々となったCBでのプレーに楽しさも感じていたようだ。

「カバーリングとかでボールを取ったり、クリアが遠くへ飛んだときとか気持ち良いです」。そして口にしたのが、FWでプレーすることへの欲求。「CBやっていたら、めちゃくちゃFWやりたくなります(微笑)」。CBでの可能性を大いに示した福島だが、今年は新エース候補の一人。最前線、トップ下、そして今大会で自信を深めたCB……と、どのポジションでプレーすることになっても自分の強みを発揮し、長崎総科大附に白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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