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[デンチャレ]FW塩貝が先制ヘッド。大学生相手に健闘も日本高校選抜は関東選抜Aに逆転負け

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前半33分、関東選抜AのMF小林里駆(順天堂大3年=FC東京U-18)が決めて2-1

[2.28 デンチャレグループA 関東選抜A 3-1 日本高校選抜 ひたちなか市総合運動公園スポーツ広場1]

 日本高校選抜、“プロ予備軍”関東選抜Aに敗れる――。28日、第37回デンソーカップチャレンジサッカー茨城大会が開幕。日本高校選抜はグループリーググループBで関東大学選抜Aと対戦し、1-3で敗れた。

 第101回全国高校選手権の優秀選手を中心に構成された日本高校選抜は、2年前から大学生の地域選抜大会であるデンソーカップチャレンジに参戦。3度目の挑戦で初勝利を目指すチームは、初戦でGKデューフエマニエル凛太朗(流通経済大柏高3年)、ゲーム主将の右SB新谷陸斗(東山高3年)、CB三橋春希(青森山田高3年)、CB多久島良紀(青森山田高3年)、左SB市川和弥(尚志高2年)、MF松橋啓太(東山高3年)とMF真田蓮司(東山高3年)のダブルボランチ、右SH高足善(前橋育英高3年)、左SH安齋悠人(尚志高2年)、FW小湊絆(青森山田高3年)とFW塩貝健人(國學院久我山高3年)の2トップを先発として送り出した。

 一方の関東選抜Aは、MF山内翔(筑波大3年=神戸U-18/神戸内定)、左WB今野息吹(法政大3年=三菱養和SCユース/G大阪内定)、22年U-21日本代表MF佐藤恵允(明治大3年=実践学園高)らが先発。プロ予備軍と言える強豪との対戦は多数のスカウト陣が見守る中で開催された。

 先制したのは日本高校選抜だった。前半5分、真田の左CKをファーで折り返し、最後は塩貝が頭でゴールへ押し込んだ。その後も日本高校選抜がリードしたまま試合を進める。17分にはサイドを崩され、佐藤に決定的なシュートを打たれたが、GKデューフがストップ。こぼれ球から狙われたシュートも三橋がブロックする。

 だが、21分にハンドで与えたPKをFW古川真人(国士舘大3年=実践学園高)に右足で決められて同点。高校生との違いを見せつける山内と左足から高精度のキックを繰り出すMF細谷航平(法政大3年=広島ユース)ら関東選抜Aにボールを支配され、右の長澤シバタファリ(関東学院大3年=東京武蔵野シティFCU-18)、左の今野の両WBのパワフルな仕掛けや連動した崩しに苦しめられた。

 そして、33分、中央からのパスワークで崩されると、最後はMF小林里駆(順天堂大3年=FC東京U-18)に決められて1-2。その後も山内のループシュートがクロスバーを弾くなど、苦しい時間帯が続いた。

 日本高校選抜は塩貝や安斎の単独でボールを前進させていた一方、相手の前からの守備に思うようなビルドアップができなかった。バックパスが増えて攻撃が重くなっていたが、45+2分、松橋、真田が連続で縦パスを通す。そして、安斎がカットインからの右足シュートを左隅へねじ込んだ。

 だが、ゴール前の味方選手がプレーに係ったという判定でオフサイド。日本高校選抜は後半開始から高足をMF野頼駿介(桐光学園高3年)へスイッチしたが、3分、負傷した三橋がピッチに倒れている間に攻められると、関東選抜Aの長澤に左足ミドルを決められてしまう。

 日本高校選抜は直後に三橋とCB大田知輝(帝京高3年)を入れ替える。徐々に幅を活用する形の攻撃が増えてリズム。小湊らが仕掛ける回数を増やす。19分には真田とMF根津元輝(前橋育英高3年)を交代。多久島が積極的に声を出してラインを押し上げ、松橋のパスなどから塩貝がDF背後を狙う。

 29分には安斎とMF小池直矢(前橋育英高3年)をスイッチ。32分、速攻から塩貝のスルーパスで野頼が抜け出したが、1対1から放ったシュートは、関東選抜AのGK猪越優惟(中央大3年=帝京長岡高)に止められた。DFの粘り強い守備から小湊がドリブルシュートを放つなど善戦する日本高校選抜は36分、小湊とFW小林俊瑛(大津高3年)を交代する。最後まで前に出てゴールを目指したものの、1-3で敗戦。日本高校選抜は、3月1日の東海選抜戦で初勝利を目指す。

(取材・文 吉田太郎)
●第37回デンソーカップチャレンジサッカー茨城大会特集

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