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[デンチャレ]MF小池ヘッドで一時同点。日本高校選抜は東海選抜相手に健闘も、1-3で敗れる

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日本高校選抜はMF小池直矢(前橋育英高3年、左)が同点ヘッドを決めたが、1-3で敗れた

[3.1 デンチャレグループB第2節 日本高校選抜 1-3 東海選抜 ひたちなか市総合運動公園]

 第37回デンソーカップチャレンジサッカー茨城大会は1日、グループリーグ第2節を行った。グループBの日本高校選抜対東海選抜戦は大学生の東海選抜が3-1で勝利。2連勝としている。

 日本高校選抜は初戦で優勝候補の関東選抜Aから先制点を奪ったものの、1-3で逆転負け。この日は卒業式の関係で7名がベンチから外れ、フィールドの控え選手3名という状況で東海選抜に挑戦した。

 先発のGKは上林真斗(昌平高3年)、右SB坂本翼(大津高3年)、CB齋藤駿(前橋育英高3年)、CB大田知輝(帝京高3年)、左SB山内恭輔(前橋育英高3年)、MF徳永涼主将(前橋育英高3年)とMF根津元輝(前橋育英高3年)のダブルボランチ、右SH小池直矢(前橋育英高3年)、左SH野頼駿介(桐光学園高3年)、FW小林俊瑛(大津高3年)とFW古田和之介(履正社高3年)が2トップを組んだ。

 対する東海選抜はFW近藤慶一(名古屋学院大3年=中京学院大中京高/いわきFC内定)、FW岡本晟也(中京大1年=津工高)の長身2トップ。日本高校選抜は齋藤、大田の2CBが高さと強度で対抗する。

 前半8分には右サイドへの展開から坂本のクロスが小林に通り、決定機。日本高校選抜はアプローチの速い中で徳永、根津が落ち着いて左右へボールを動かす。そして、大田のシュートブロックなど0-0で試合を進めた。

 だが、前半16分に東海選抜の左SB藤本奎詩(東海学園大3年=中央学院高)のドリブルを止めきれずに後退。MF前田翔茉(常葉大3年=清水桜が丘高)のスルーパスで高速MF山村琉偉(名古屋学院大2年=磐田U-18)に抜け出され、GKとの1対1を決められてしまう。

 反撃する日本高校選抜は山内のFKを齋藤が頭で合わせたほか、相手ビルドアップのミスを突いた小池がシュートを打ち切る。アグレッシブにボールを奪いに行く一方、前田や山村に剥がされて深く攻め込まれるシーンも。だが、36分、近藤の決定的なヘッドをGK上林がビッグセーブで防ぐなど2点目を許さない。

 逆に攻撃テンポを上げて攻める日本高校選抜は坂本、山内の両SBの攻め上がりも活用。39分、根津の左CKをファーサイドで受けた齋藤がポスト直撃の右足シュートを放ち、こぼれ球を小池が狙う。後半立ち上がりもGK上林の好守でピンチを防いた日本高校選抜が同点に追いついた。

 小林とFW高足善(前橋育英高3年)を入れ替えた直後の10分、根津の縦パスで古田が右サイドを抜け出す。そして、切り返しから中央へラストパス。これに走り込んだ高足が右足で狙うが、ボールはクロスバーを叩いた。だが、勢いに乗る日本高校選抜は12分にも速攻から連続でチャンス。最後は攻守で光る動きを見せていた山内の左クロスを小池が頭で右隅へ流し込んだ。

 1-1。それでも、東海選抜が大学生の意地を見せる。16分、正確なボールキープ、キックを続けていたMF井堀二昭(東海学園大3年=静岡学園高)の右CKを近藤が右隅へねじ込み、勝ち越し。日本高校選抜は23分、ゲームメーク、コーチングで利いていた徳永が相手の抜け出しに対して体ごとファウルで止める。カバーの選手もいたように映ったが、主審は副審に確認した上でイエローカードから判定を覆してレッドカードを提示。日本高校選抜は数的不利を強いられることになった。

 だが、日本高校選抜は野頼やGK上林の好守などで1点差を維持。30分には坂本とDF市川和弥(尚志高2年)を入れ替え、3バックへ移行する。36分には小池とMF安齋悠人(尚志高2年)を交代。サイド攻撃から同点を目指したが、東海選抜もGK中島佳太郎(常葉大3年=磐田U-18)やCB高井健太(名古屋産大3年=帝京大可児高)中心に堅い。逆に42分、MF有働夢叶(中京大2年=興國高)の折り返しからMF武藤寛(中京大1年=市立船橋高)に決められ、1-3で敗れた。東海選抜は2連勝でグループ首位。一方の日本高校選抜は2連敗となった。

(取材・文 吉田太郎)
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