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[デンチャレ]日本高校選抜右SB坂本翼は大学生との戦いで課題を再確認。受験のために福岡往復し、「パワーを持って最後の試合に」

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日本高校選抜の右SB坂本翼(大津高3年)が右サイドからクロスを上げる

[3.1 デンチャレグループB第2節 日本高校選抜 1-3 東海選抜 ひたちなか市総合運動公園]

 デンソーカップチャレンジ2試合目で今大会初出場。日本高校選抜の右SB坂本翼(大津高3年)は、モチベーション高く大学生に挑戦した。大津高(熊本)とは戦い方が異なる中、立ち上がりから積極的にタッチライン際のレーンで攻撃参加。前半8分にはタイミングの良い攻め上がりから決定的なクロスを通した。

 また、特長である対人守備の強さを随所で発揮。空中戦でも大学生を上回っていた。だが、本人は「自分のところでボールを取られることとかが多かったりたんで。1対1の部分でも相手の身体の大きさだったり、そういうところで当たり負けて抜かれるシーンがありました。自分の実力不足でした」と首を振る。厳しいチェックを続けていた守備も体力の低下とともに苦戦したことを反省。1-3で競り負けたこともあり、悔しさを滲ませていた。

 坂本は九州の名門・大津で昨夏頃から急成長し、プレミアリーグWESTでは高校年代トップレベルのサイドアタッカーを次々と封鎖。全国高校選手権でも3位に大きく貢献し、日本高校選抜23名に選ばれている。

 日本高校選抜の活動や大学トッププレーヤーたちとの戦いで自分に必要なものを再確認。「自分がサイドが持った時にサイドハーフをドリブルで剥がしたり、縦にロングパスだけじゃなく、ボランチを使いながらというところも必要」。関西選抜で躍動していた先輩右SB濃野公人(関西学院大3年=大津高)のポジショニングやドリブルも参考に。WBでのプレーとなりそうな大学サッカーでは、運動量やアシスト数を増加し、ボールを取られない選手になる意気込みだ。

 坂本は試合後、大学受験のために東京経由で福岡へ。2日の福岡大入試後に再び茨城へ戻ってくる予定だ。「みんなは2試合して自分はまだ1試合で、それも途中で代わっているので、パワーを持って最後の試合(4日)に行けるようにしたいです」。大会期間中の長距離移動。負担は大きいが、前向きに準備し、4日の順位決定戦で戦い抜いて白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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