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U-16東京選抜の主将、左利きの長身CB佐々木将英が攻守で積極プレー。「失うものはない」高校1年目はどんどん挑戦

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U-16東京選抜のリーダー、CB佐々木将英主将(FC東京U-15深川、3年)

[3.5 静岡県ヤングフェスU-16男子の部 U-16男子静岡選抜 1-2 U-16男子東京選抜 草薙陸]
 
 U-16東京選抜のキャプテンが、最終ラインの中央でキャプテンシーと積極性を発揮し、一つ成長して遠征を終えた。CB佐々木将英(FC東京U-15深川、3年)は昨年、U-15日本代表にも選出されている183cmの長身レフティー。石川創人監督(東京農大一高)からタレント軍団のキャプテンを託されたDFは、「今回の遠征は『キャプテンとしてチームをまとめてやる』という気持ちで臨めたので、リーダーシップだったり声がけだったりは成長出来たと思います」と振り返る。

 この日は、序盤から積極的にボールを持ち出して前へ。スペイン代表DFパウ・トーレスの持ち出しを研究しているという佐々木は、静岡選抜が1トップだったこともあり、自信を持ってドリブルし、寄せてきた相手を切り返しで軽々と外すシーンもあった。

「前向きにプレーしたくて、みんなでゴールを狙っていきました。前半、結果的にゴールは取れなかったんですけれども、チーム全体で前に行こうと監督からも指示が出ていたので、意識してプレーしていました」

 チームを押し上げていたDFは、強風や芝の状況に応じてプレーを選択。そして得意とする左足でボールを動かした。守備面では、思い通りにボールを取れなかったことを反省。だが、味方を信じて前で奪おうとするなど、協力しながら静岡の攻撃を封じていた。並走した相手アタッカーの前に身体を入れてゴールライン外へ押し出したり、落ち着いたカバーリングも。DFラインの要としても勝利に貢献した。

 新1年生ながら、FC東京U-18の東京都クラブユースU-17選手権大会にも出場。まだ上手く指示できなかったり、良いプレーができていないようだが、U-16東京選抜では中心選手の一人だ。石川監督は「能力凄く高いです。パーソナリティも凄く高くて、賢いです。彼は能力が違います」と期待。その佐々木は現在、FC東京U-18の先輩DFCB永野修都(1年)との差を埋めることを目指している。

 永野は昨年、U-16日本代表の一員としてU17アジアカップ予選にも出場した注目株。「差を感じています。(永野は)今怪我していて最近復帰してきたのですが、守備の能力だったりは修都君の方が強いと思っているので、キックのところで自分の長所を出して越えていけるようにしていきたい」。競争を勝ち抜いてチャンスを掴み、プレミアリーグで経験を重ねて成長を加速させることができるか、注目だ。

「自分、今年から1年になって挑戦することが多くなって、でも1年生で失うものはないので、自分らしくプレミアだったり、1年生から引っ張っていって結果を出したい。(将来は)FC東京のトップで活躍するというのが目標。一番の目標はワールドカップに出て、その舞台に立つことも一つの目標なので頑張っていきたい」。全力で挑戦し続け、一つ一つ壁を超える。

(取材・文 吉田太郎)

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