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U-18プレミアリーグ開幕まであと半月。王者・鳥栖U-18がU-17マレーシア代表を4-0撃破

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後半36分、サガン鳥栖U-18MF先田颯成が右足ループシュートを決めて3-0

[3.15 サニックス杯予選リーグ 鳥栖U-18 4-0 U-17マレーシア代表 グローバルアリーナ]

 サニックス杯国際ユースサッカー大会2023が15日、福岡県宗像市のグローバルアリーナで開幕した。予選リーグAで昨年のプレミアリーグ王者・サガン鳥栖U-18がU-17マレーシア代表と対戦。4-0で快勝した。

 鳥栖U-18は前半7分、左サイドでMF與座朝道(1年)がFKを獲得。これをMF先田颯成主将(2年)が蹴り込むと、ファーサイドへこぼれたボールを右SB田代聡太(2年)が右足で叩き込み、先制した。

 幸先良くリードを奪った鳥栖U-18は、その後も前線からの迫力のある守備でU-17マレーシア代表のビルドアップを封鎖。U-18日本代表候補CB林奏太朗(2年)の左足パスを起点とした攻撃やショートカウンターを繰り出した。

 だが、田中智宗監督が「チャンスの数を増やすために、ゴール前のクオリティ、アイディア含めてもっともっと上げていかないといけない」と指摘したように、ゴール前の精度が不足。また守備面でも甘さが出て、畳み掛けることができない。

 U-17マレーシア代表は荒々しいプレーが増えていたが、一方で相手のスピードに慣れて後方から丁寧な繋ぎ、また鋭いカウンター攻撃も。加えて、決定的なピンチでゴールカバーを見せるなど鳥栖U-18に食い下がる。

 だが、鳥栖U-18は後半12分、林の右CKからファーにこぼれたボールを田代が頭でプッシュ。元FWの右SB、田代の2得点目で2-0と突き放した。好守も光る鳥栖U-18は右SH赤崎陵治郎(2年)が相手のカウンターを阻止したほか、ハイプレスでインターセプト。また、チームリーダーの先田が声で細部を指摘し、個人でもセットプレーを含めた相手の攻撃を次々と跳ね返す。

 そして37分、鳥栖U-18は右中間のMF池末徹平(1年)がスルーパス。田代がマイナスのパスを通すと、先田が右足ダイレクトで鮮やかなループシュートを決めた。さらに40+3分、林の右CKをニアの池末が完璧に合わせて4-0。快勝を収めた。

 王者として迎えるプレミアリーグ開幕まであと半月。鳥栖U-18は周囲からターゲットにされる立場だが、チームは変わらずに個人の成長に注力する。MF福井太智(現バイエルン)ら歴史を変えた3年生が抜け、新チームも変化してきているという。

 田中監督は「(1、2年生は先輩たちに付いていく立場だった)去年は出せなかったような言葉が増えてきているなと感じるので、ちょっとずつ責任感が出てきて、変わろうとしているのかなというのを感じるところです」とコメント。また、先田は「去年も凄い良い選手が揃っていて、自分たちも負けないようにやっていて、今年、去年の経験を活かして練習もできている。まだまだなんですけれども、ここから成長できると思っていますし、きょうも課題がありつつという感じだったので勝って成長できたら良いと思っています」。今後も上を目指して変化、成長を続けるだけだ。連覇のかかるサニックス杯はプレミアリーグ開幕直前の貴重な機会。成長と結果の両方を果たし、プレミアリーグへ弾みをつける。
 
(取材・文 吉田太郎)

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