beacon

声とプレーで表現。鳥栖U-18の新主将、MF先田颯成「もっともっと引っ張っていけたら」

このエントリーをはてなブックマークに追加

後半36分、サガン鳥栖U-18MF先田颯成(2年=鳥栖U-15出身)がゴールを喜ぶ

[3.15 サニックス杯予選リーグ 鳥栖U-18 4-0 U17マレーシア代表 グローバルアリーナ]

「色々難しいことはあるんですけれども、自分たちが落ちている暇はないですし、落ちている暇があるならばチームのことを考えていれば良いと思っているんで、そこは自分が中心になって声を掛けてやっていきたい」

 MF先田颯成主将(2年=鳥栖U-15出身)は昨年のプレミアリーグ王者・サガン鳥栖U-18の新主将に就任。この日は試合を通してチームメートに細かな声掛けを続けていた。加えて、「キャプテンとして一番やんなきゃいけない立場というのは分かっていますし、まずはチームの勝利というのを一番に考えて、自分のできるプレーに責任を持って、この試合はチームの力になることを意識してやっていました」という言葉どおりのプレー。守備時のセットプレーでは誰より先にボールに触ってクリアし、一際切り替え速くカウンター攻撃を阻止していた。

「相手の出どころを狙ったり、前への推進力。前へどんどん追い越していくのは強みだと思っています。セカンドボールの反応やこの体勢だからこっちに落ちてくるというのは感覚的にあるので、それはできたかなというのがあります」

 そして、後半36分には右サイドからの折り返しを1タッチでのループシュートで鮮やかなゴール。前半から狙っていたスペースを突く形でポジションを取り、「冷静に決められた」と見事なゴールを決めた。

 田中智宗監督は先田について、「今年キャプテンになって、引っ張っていくんだという気持ちをどの練習からも凄く感じます」と説明する。チームメートに苦言することも厭わず、チームが良くなるため、強くなるための行動。本人は「戦術も声掛けるのもそうですし、戦う面でも人一倍やらないといけないという感じがあるので、もっともっと引っ張っていけたらなと思います」と力を込めた。

 前任の主将は圧倒的なプレーとリーダーシップを発揮していたMF福井太智(現バイエルン)だ。先田は練習から「チームのために」という姿勢を見て学んだいう。「小学校から一緒だったので、そこは背中見てやっていたので去年良い見本があったので良かったです」。常にチームが良くなるため、強くなるために新主将は常に声を掛け、プレーで見せる。
 
(取材・文 吉田太郎)

TOP