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[新人戦]玉野光南が初の中国大会準優勝。決勝で3点ビハインドも諦めずに戦い、次に繋がるゴールとプレー

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玉野光南高MF北村雄河は後半、得意のドリブルで勝負。1得点を挙げた

[3.19 中国高校新人大会決勝 高川学園高 4-1 玉野光南高 Balcom広島]

 岡山県新人戦で同じプリンスリーグ勢の就実高と作陽高を撃破。中国新人大会では西京高(山口)、プリンスリーグ中国開幕戦で対戦する瀬戸内高(広島)、そしてプレミアリーグに所属する米子北高(鳥取)を破って初の決勝進出、準優勝を果たした。

 公立の強豪、玉野光南高(岡山)は、県新人戦から中国大会準決勝まで全試合無失点で決勝進出。乙倉健二監督は「インテンシティとかゲーム内の強度を個々が(強豪校に)追いつこうとこの冬は向き合ってきた。強度やレンジを広げることを目指してきて、(中国大会は)それをチェックする大会でした。成長できた大会になったと思います」と評価する。

 大黒柱のGK常藤至竜主将(2年)を怪我で欠いた決勝は4失点して敗戦。それでも、CB内山陽太(2年)とCB宮崎颯真(2年)の両DFを中心に食い下がり、準々決勝での退場から先発復帰したFW鈴木大空(1年)が「頼もしかったです。前半から一人負けずに喧嘩(戦闘)していた」(乙倉監督)と気持ちの込もったプレーを見せていた。

 そして、0-3の後半に前線から左サイドへ移ったMF北村雄河(1年)が鋭いドリブルで高川学園高(山口)を苦しめた。3点ビハインドも気落ちすることなく戦い続けたチームは後半29分、MF守田尚樹(2年)のシュートのこぼれ球を北村が押し込み、意地の1得点。さらに北村のドリブルなどから2点目のチャンスも作り出した。

 乙倉監督は「(北村は)左のワイドの仕掛けが主戦場。彼は三笘(薫)君とかイメージして鍛錬している。(スカウトが観戦する中で)自分を表現できる場を作りなさいと。そういうところを出せたのも次に繋げた」。今大会の3日間で貴重な4試合。成長した選手たちは、今回の経験を目標の夏冬全国大会出場やプリンスリーグ中国での活躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)

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