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[新人戦]本職ボランチのCB内山陽太、堅守・玉野光南の中心として奮闘も…「岡山に帰って練習したい」

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ボランチが本職の玉野光南高CB内山陽太(2年=ファジアーノ岡山U-15出身)が好守でチームを支えた

[3.19 中国高校新人大会決勝 高川学園高 4-1 玉野光南高 Balcom広島]

 玉野光南高(岡山)は初の中国高校新人大会決勝進出。初戦から3試合連続無失点の立て役者となったのが、CB内山陽太(2年=ファジアーノ岡山U-15出身)だ。ボランチを本職とする内山だが、中国大会ではけが人がいた関係でCB起用。「身体が強いとか、速い訳ではない。頭を使ってというのは考えています」という内山は的確なポジショニングと読み、また前に強いCB宮崎颯真(2年)との連係で相手の攻撃を封じていた。

 無失点で勝ち上がって迎えた決勝では、高川学園高(山口)のU-17日本高校選抜FW山本吟侍(2年)と対峙。決して得意ではないというヘディングで競り勝つなど強さも見せていた。また、堅守の中心として奮闘。だが、前半限定出場の山本にPKを含む2得点を奪われ、「上手かったです」と首を振った。

 この日は、準決勝で負傷したGK常藤至竜主将(2年)に代わってキャプテンマークを巻いた。「キャプテンもそうですし、ここに来れていない人たちのためにも戦おうと」最後まで諦めずにプレー。後半は前半以上の内容で優勝校と渡り合ったが、「自分自身、キャプテンとして出たし、CBとして4失点して情けないし、悔しかったです」と唇を噛む。

 そして、「(チームとしては)自信にもなったけれど、ここで満足することなく、岡山に帰って練習したい。どの相手も自分たちよりも格上だったので、全員で守って一致団結して戦うところは収穫としてあったと思うので、これからもリーグ戦やインターハイでも続けていきたい」と力を込めた。

 乙倉健二監督が「ウチのチームの生命線。内山みたいなのが中盤にも後ろにもあと一人欲しい」というほど信頼を置く存在だ。その内山は、4試合を戦った中国大会でCBとしてのプレーに手応えも。その上で、個人としてさらなる成長を誓う。

「個人としては決勝でキャプテン常藤がいなくて自分がキャプテンになった時に自分がまとめる力が足りないと思ったので、練習からしっかりチームを引っ張れる存在になりたい」。練習から課題改善に取り組み、よりチームに貢献できる選手になる。

(取材・文 吉田太郎)

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