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[船橋招待]京都橘の新2年生ボランチMF宮地陸翔、U-17日本高校選抜での悔しさ、経験を飛躍の糧に

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京都橘高期待の長身ボランチMF宮地陸翔(新2年=ガンバ大阪門真ジュニアユース出身)

 京都橘高(京都)のMF宮地陸翔(新2年=ガンバ大阪門真ジュニアユース出身)は、23年U-17日本高校選抜メンバー。新3年生中心のU-17日本高校選抜の活動で悔しさと自分に必要なものを探す必要性を感じてチームに戻ってきた。

「出たらやってやろうという気持ちがありました。ボランチは全体的にレベルが高くて自分も準備はしていたんですけれども、(十分な時間)出れなくて悔しさの方が大きいですね」。主力ボランチの尚志高(福島)MF神田拓人(新3年)と昌平高(埼玉)MF長準喜(新3年)は高校選抜の中でも特長を堂々と発揮していた。「みんな特長を持っていて、(長)準喜君とかだったらドリブルだったり、神田君だったら守備能力が高かったりして、自分の特長を見つけて伸ばしていければと思いました」

 宮地は181cmの万能型ボランチ。「(前目のポジションでもプレー可能だが、)ボランチで勝負して、ゲームを作っていきたいなと思います。ボール取るのは得意な方です」。第28回船橋招待U-18サッカー大会(千葉、3月24~26日)の熊本U-18戦では少ないボールタッチで攻撃にリズム。「ゲームも作れて、点も決めて、何でもできるような、『コイツがボランチにおったら試合が進むし、試合が決まるな』と言われるような選手になっていきたい」と意気込んでいる。

 その宮地に対して、U-17日本高校選抜監督でもある米澤一成監督は「もうちょっと力強さとか、チームの中心になって欲しい。内から出るような強さを出して欲しい」と求める。本人もその課題について自覚。「ソノ(園田優翔)君や(西川)桂太君がチームを引っ張ってくれているので、僕もそういうところを学んで新3年生を引っ張って行ける感じになりたい」と力を込めた。

 次は年代別日本代表入りが目標だが、「この間選抜行った時に差はだいぶあったなと感じたので、少しずつ詰めていきたい」。まだまだやらなければならないとはたくさんあるという考え。一歩一歩目標との差を縮めていく。

 京都橘は関西トップクラスの強豪校。ただし、昨年、一昨年と全国出場を逃している。今回の船橋招待は2日目以降、名古屋U-18(愛知)と徳島ユース(徳島)、矢板中央高(栃木)を破って良い形で大会を終えた。守備意識が高まり、2日目以降の4試合は得点10、失点2。大会初日から決め切る・守り切るの部分も改善され、プリンスリーグ関西1部開幕へ向けて弾みをつけている。

 宮地はそのチームの中心となってプリンスリーグの勝利に貢献すること。そして、「(夏冬の予選を突破して)全国に橘のみんなと一緒に出たい」という目標を達成し、自身の評価も高める。

(取材・文 吉田太郎)

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