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[船橋招待]優勝の東福岡は課題を再確認してプレミアへ。10番MF榊原寛太「開幕戦は絶対に勝利」

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東福岡高の新10番MF榊原寛太(新3年=FCグローバル出身)は「10番らしいプレー」を誓う

[3.26 船橋招待U-18大会 帝京長岡高 0-0 東福岡高 タカスポ]

 強豪17チームが春の千葉で熱戦を繰り広げた第28回船橋招待U-18サッカー大会(千葉)は、東福岡高(福岡)が優勝した。東福岡は京都橘高(京都)との初戦を3-0で制すと、矢板中央高(栃木)、桐光学園高(神奈川)、前橋育英高(群馬)相手に開幕4連勝。それも全て無失点での勝利だった。

 CB保科鉄(新3年)の復帰で守りがより安定し、FW起用された大型MF谷蒼貴(新3年)は2試合連続決勝点の活躍を見せた。だが、大会最終日は山形ユース(山形)に初失点を喫すると、決めきれずに0-1で敗戦。帝京長岡高(新潟)との最終戦も序盤にFW阿部来紀(新3年)がGKをかわし、またFW吉岡拓海(新3年)が決定機を迎えたが、ゴールを破ることができないまま0-0に終わっている。最終成績は4勝1分1敗に。ただし、勝ち点で並んだ熊本U-18(熊本)、市立船橋高(千葉)を得失点差で上回り、参加17チームの頂点に立った。

 森重潤也監督は全日程終了後、船橋招待の収穫についてコメント。「良い場面もあったし、だから4勝できたと思います。ただ、そこで良い状態を維持し続けられない。(3日間で6試合という)連戦で肉体的にも疲れてきているのかもしれない。ちょっとした失点をしてしまって、ゲームに負けることもこれからも当然ありうる。今日、そういう気付きができた」。最終日は課題が出て1分1敗。4月2日から始まるプレミアリーグへ向け、再確認して大会を終われたことは前向きだ。

 また、1年時から先発を担うMF榊原寛太(新3年)は「前線の強度だったり、決め切るところで決めれないというところと、自分たちが攻撃で終わらせることができなくてそれが課題でした」と振り返る。

 今年、榊原は名門校の10番。MF西田頼主将(新3年)や吉岡とともに攻撃の軸を担う。船橋招待ではチームとしては結果を残したものの、個人のパフォーマンスについては満足していなかった。

「(今年は)全然点数に絡むことができていなくて、この大会も1点しか決めることができなかったので、決めれるようにしていきたい」。課題改善のために、試合のシチュエーションを想定したシュート練習を重ねている最中。「得点も、守備でも、結構貢献度は上がってきていると思うので継続しながら頑張っていきたい。(ただし、)まだ得点が欲しい。10番らしいプレーがまだできていないので、この1年間で10番らしいプレーができるように頑張ります」と誓っていた。

 昨年のプレミアリーグWESTはプレーオフ圏内の10位・C大阪U-18と勝ち点2差で9位。夏冬の全国大会出場も逃した。榊原は「去年はこの時期に怪我してあまりよい状態ではなかったので悔しかったです」と唇を噛む。

 今年のプレミアリーグは残留争いではなく、優勝争いをして、過去最高成績の2位を超えることが目標だ。榊原は「開幕戦は絶対に勝利。僕たちは本当に3冠を狙っているので、3冠するためにはプレミアで優勝しなければいけないので全試合勝ちたいです」。プレミアリーグWEST開幕戦の対戦相手は履正社高(大阪)。船橋招待の反省を活かして高体連勢対決を制し、波に乗る。

(取材・文 吉田太郎)

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