beacon

[関東ROOKIE LEAGUE]強烈な動き見せた佐野日大FW田所駿一が2戦3発。「チームを勝たせる存在に」

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半38分、佐野日大高FW田所駿一(1年=瀬谷インターナショナル出身)がこの日2点目のゴール

[4.23 関東ROOKIE LEAGUE Bリーグ第2節 東海大相模高 3-2 佐野日大高 時之栖うさぎ島G]

 敗れたものの、強烈な動きを見せた。佐野日大高(栃木)は「2023関東ROOKIE LEAGUE」Bリーグ第2節で東海大相模高(神奈川)に2-3で逆転負け。だが、強力FW田所駿一(1年=瀬谷インターナショナル出身)が2得点を叩き出した。

 前半26分に1点目を決めると、同38分にはMF武井宏樹のスルーパスに反応。ボールに追いついた際には右横のCBに体を当てられていた。だが、「中学の時からチームで筋トレとか多くやっていたのでフィジカルも一つの武器としています」という田所は当たり負けすることなく、強引に前へ。そのまま右足シュートをゴールへ流し込んだ。

 田所は得点シーン以外にも、両脇から挟み込みに来たDF2人を抜群のスピードで振り切り、シュートへ持ち込むシーンがあった。また、スペースへのボールに追いついて一気にドリブルで持ち込むなど、その馬力、スピードによって次々とチャンスを創出。ただし、チームは敗れ、「前半は自分のストロングのスピードで戦えたんですけれども、後半、体力とかいう面でなかなか難しいところもあった」と首を振った。

 元スペイン代表のFWフェルナンド・トーレスが憧れ。神奈川県の瀬谷インターナショナルから「人工芝のフルピッチだったり、ジムとかがあって施設に凄く魅力を感じて」栃木の佐野日大へ進学し、寮生活をしている。

 前日のROOKIE LEAGUE開幕戦(対前橋商高)では後半に先制点を決めて勝利に貢献。田所は課題だったGKとの1対1で成長を示すなど2試合で3ゴールを決めた。「武器はスピードで(DFとの)1対1の縦のところとか武器なので、そこを後半でも使えるようなスタミナ、体力とか一番自分にとって必要。チーム全体で全国に出ることが目標なので、全国に出てレギュラーで活躍してチームを勝たせる存在になりたい」。90分ゲームの連戦で感じた課題をチームに持ち帰り、成長して次の試合に臨む。

 前橋商戦でゴールを決めたDF木村悠斗、また東海大相模戦でボール奪取力や柔らかい切り返しを見せた178cmMF高松大暉、ロングスローを繰り出すCB石川優樹、中盤で運動量を増やした武井といった選手たちもアピール。1月の全国高校選手権で8強入りした先輩たちや2、3年生から伝統を受け継ぎ、厳しい戦いを自分たちも乗り越えていく。

(取材・文 吉田太郎)

TOP