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[MOM4276]佐賀東MF藤戸翔汰(1年)_王者から同点弾。“過去イチ”のスーパーゴール

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佐賀東高MF藤戸翔汰(1年=PLEASURE SC出身)は得意のロングキックで同点ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.4 球蹴男児U-16リーグD1第1節佐賀東高 1-1東福岡高 大津町公園球技場]

 どよめきの声は隣接する他会場にも届くほどだった。昇格組の佐賀東高(佐賀)は「2023球蹴男児U-16リーグ」Division1開幕戦で前回王者・東福岡高(福岡)から勝ち点1を奪取。立て役者は、後半40分にスーパーゴールを決めたMF藤戸翔汰(1年=PLEASURE SC出身)だ。

 自信を持つ右足ダイレクトで放ったシュートは、約35m弾に。藤戸は「右サイドの選手(DF高倉龍晨)がドリブルで運んで1枚剥がしてくれて、カットインしてこぼれた来たのでダイレで巻いたら逆のサイドネットに入りました。GKとかSB、CB色々な人を含めてシンドい時間もずっと守ってくれていたので、前の人が決めないとなと。決まって良かったです」と微笑んだ。

 佐賀東OBで元鹿児島MFの中原優生コーチが、「(全体的に層が厚いが、中でも)あの子がいないと。攻撃の起点です」と信頼を置くボランチ。布陣の変更によってよりゴールに近い位置でもプレーしたMFにとって、ロングシュートは武器の一つになっている。幼い頃からロングキックをトレーニング。低い弾道、高い軌道のボールを蹴り分けることで武器を磨いてきた。

 この日のスーパーゴールも、「狙っていました。ボールが来たら打とうと。来たら絶対に打って決めると考えていました。キックには自信があります」。その藤戸にとっても、この日の一撃は「めっちゃ嬉しかったです。(これまでのゴールと比べて、)今日が過去を超えました」というものになったようだ。

 普段に比べてボールに触る機会は少なくなったものの、全員で守ってチャンスを伺い続けた。そして、チームに勝ち点1をもたらしたMFは、「D1で3位以上を目標にしています」。公立の強豪であり、先輩MF新藤七瀬(2年)への憧れもあって、佐賀東へ進学。守備時の1対1など課題を改善し、再び得点をもたらして目標達成に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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