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プリンス出場停止で関東予選決勝へ。2年生CB志村晃が山梨学院に安定感もたらす

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山梨学院高の主軸CB志村晃(2年=清水エスパルスジュニアユース出身)は安定感をもたらし、優勝に貢献

[5.12 関東大会山梨県予選決勝 山梨学院高 3-1 帝京三高]

 レギュラー組の2年生CBが山梨学院高に安定感を加えた。CB志村晃(2年=清水エスパルスジュニアユース出身)は、プリンスリーグ関東2部で開幕から5試合連続でフル出場。チームは翌13日にプリンスリーグ関東(対桐蔭学園高)を控えていたため、レギュラー組の多くは決勝のメンバーから外れていたが、志村は80分間フル出場し、優勝に貢献した。

 志村は累積警告のため、13日の桐蔭学園戦は出場停止。「プリンス出れないからにはこっち(関東予選)で結果を残さないといけないので、CBとして無失点、数字のところにこだわって1失点してしまったんですけれども、その後ゼロで抑えられたので良かったと思います」。結果を残したことを喜んだ。

 志村はカバーリングとビルドアップが特長。瞬間的な速さと体を張った守備でピンチの芽を摘んでいた。この日意識したことは守備を安定させること、そして声。「自分は声を出すことでチームを盛り上げたり、指示とかで安定させたり、リスク管理したり、守備を安定させて攻撃に繋げられたらいいと思っていたので、それがしっかりできたので良かった」。役割を果たしての優勝だった。

 帝京三の質の高い攻撃に崩され掛けたシーンもあった。また、プリンスリーグ同様のビルドアップができなかったことを反省。だが、今年に入って意識しているという前へ出てガチッと止める回数が増えてきている。

 ここからの目標については、「もっと対人強くなってビルドアップとか質の安定の部分にこだわっていきたい。練習の部分から質を上げて失点しないようにやっていきながら、セットプレーだったり自分でも得点を取っていきたいです。(理想は)冨安(健洋)選手」と掲げた。清水ジュニアユースから自立することも目指し、入学前年に選手権制覇していた山梨学院へ進学。2年目で掴んだ先発のチャンスを離さず、成長を続けて強豪校の中心選手になる。

(取材・文 吉田太郎)

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