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声と好守で仲間を明るくし、巻き込む。桐蔭学園の3年生CB山本蒼悟はサブから中心選手へ

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桐蔭学園高CB山本蒼悟(3年=桐蔭学園中出身)が声と好守でリーグ3連勝に貢献

[5.20 高円宮杯プリンスリーグ関東2部第7節 西武台高 0-4 桐蔭学園高 西武台高第2G]

 けが人が出た影響で先発起用されて3試合目。背番号29のCB山本蒼悟(3年=桐蔭学園中出身)が、桐蔭学園高(神奈川)にエネルギーを加え、リーグ3連勝に貢献している。

 昨年はなかなか公式戦に絡むことができず、「(気持ちが)落ちちゃう部分があった。昨年は公式戦スタメンとかなくてK2(神奈川県2部リーグ)も最後の1節の残り何分か出たくらい」と山本。だが、自分のできることに取り組むDFが、欠かせない存在になってきている。

「自分はみんなみたいに足元上手い系ではないので、声出して。自分が声出すことで周りも活気づけられますし、自分が声を出せば自分も乗ってくるというか。一個のルーティーンじゃないですけれども、体を張ったりしてベンチが騒がしくなると良い試合になる」

 声で盛り上げ、桐蔭学園が目指している「元気のあるチーム」を人一倍体現。そして、跳躍力を活かしたヘッドやインターセプトがまたチームのムードを好転させている。昨年、取り組みの姿勢を指摘したという八城修監督も今や「アイツが入ったことでチームが少し明るくなった」と認めるほど。この日、上位対決を被シュート2本の無失点で終えたことによって、本人にまた自信がついたことも間違いない。

「声を出すってチームの中心になれると思う」と山本。声で中心になり、CB麻田琉斗(3年)とともに堅守を発揮しているCBは、さらにビルドアップをレベルアップさせることを誓う。「今、ビルドアップは絶対に自分じゃなくても良いという立ち位置だと思っているので、主体的にビルドアップ回せるくらいになりたい」。リーグ戦3連勝の立て役者は、声を欠かさず、できることを増やして伝統校の要になる。

(取材・文 吉田太郎)
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