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「入りたい」「世界と戦いたい」U-17代表入りへアピール続ける流経大柏MF柚木創が先制点

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流通経済大柏高MF柚木創(2年=田口フットボールアカデミージュニアユース出身)は存在感のある動きで1得点

[5.21 高円宮杯プレミアリーグEAST第7節 流通経済大柏高 5-0 旭川実高 流通経済大柏高G]

 流通経済大柏高(千葉)MF柚木創(2年=田口フットボールアカデミージュニアユース出身)が、U-17日本代表入りへのアピールを続けている。この日は前半23分に相手の連係ミスを逃さず、インターセプトから先制点。その後も組み立てに係わりながらミドルゾーンをドリブルで突破し、距離の長いスルーパスを2本、3本と通していた。

 存在感のある動きで攻撃を牽引。この日は、ボールを失わない力や突破力以上にラストパスやその一つ前となる好パスが光っていた印象だ。「キックに関しては自信あります。基本、味方が僕にボールを集めてくれるので。連動してくれる味方が多かったので自分もやりやすかった」。左SB渡邊和之(2年)との好連係を見せていたほか、プレースキッカーとしても正確なキックで決定機の起点になっていた。

 そして、PAへの抜け出しからシュートを放つなどゴールを目指し、待望の今季初得点。「(チャンスメーカーとしてだけでなく、)結果を残さないと、という気持ちがある、ミスを怖れずに前へ前へという気持ちが全面に出せている」。榎本雅大監督も「化けそう」と期待するMFはU-17日本代表入りを熱望している。

 U-17日本代表は今年6月、AFC U17アジアカップに参戦。勝ち抜けば、今秋開催のU-17ワールドカップに出場することができる。「入りたいですね。世界と戦いですね。この身長(166cm)なので、高さはないので、自分のスピードやテクニックがあるというところで上手く表現できれば良い」と柚木。4月末にはU-17日本代表候補との練習試合でゴールを決め、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEASTでもハイパフォーマンスを続けてアピールしている。

「代表の時は点決められたけれど、スピード感だったりは一つ相手の方が上手だったと思います。もっとプレミアとかで結果を残して、日本代表とかの強度でやれる準備をしていかないといけない」。まだ未招集ではあるものの、大枠の候補メンバーには入ってきている模様。より力を磨き、アピールを続けて代表チームから「招集したい」と思われる選手にならなければならない。

 SH、ボランチでも戦える万能型のチャンスメーカーだが、FWとして得点を増やすことに重きを置いている。「得点、今日はしたんですけれども7試合で1点なので得点力は伸ばさないといけない。(FWでプレーしているが、攻撃の組み立てなど)MFの役割の方が多くて、FWとしての役割を果たせていない。FWとMFの役割を使い分けられれば」。決定力、体力も向上させなければならないポイント。成長と結果にこだわってチャンスを掴み取る。

(取材・文 吉田太郎)
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