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[MOM4305]修徳FW大畑響道(3年)_延長V弾!“修徳12年目”、小学1年時からの恩師とともに関東制覇

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延長後半2分、修徳高FW大畑響道(3年=修徳中出身)が決勝ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.29 関東高校大会Aグループ決勝 八千代高 3-5(延長)修徳高 AGFフィールド]

 小学1年生で加入した修徳FCジュニアから修徳中、修徳高と“修徳一筋”。そのFW大畑響道(3年)が初の関東タイトルをもたらした。

 3-3で迎えた延長後半2分、MF望月健悟(3年)の左CKを「結構身長小さいんですけれども、ヘディングには自信があってニアに良いボールが来たので当てたら入るかなと」頭で合わせて決勝点。殊勲の大畑は、「本当にチーム苦しい状況で応援のおかげ」と仲間たちに感謝していた。

 この日はFWで先発し、左SH、そして「中学の頃やっていた。声がけとか慣れていなくて難しかった」という右SBも公式戦で初めて務めた。それでも、0-3の状況から追撃ゴールに繋がる縦突破。そして、右SBに移った後も「とりあえず点を取らないといけない」と高い位置取りを続け、カットインから得意の左足シュートを打ち込んでいた。

 その大畑は、チームメートの劇的な連続ゴールで持ち込んだ延長戦で決勝点。修徳FCジュニア時代から「(大畑とは)12年の付き合いです」という吉田拓也監督が、「本当に裏表なくて、ドクソマジメ。全員が遊びに行ってもアイツはいかない。だから持っているんですよ」と評する大畑が関東大会決勝のヒーローになった。

 今大会開幕前に体調を崩していたものの、攻撃力とハードワークを発揮。「(吉田)監督とは小学1年から本当に息子のようにかわいがってもらっているというか、(修徳中、修徳高と)ずっと一緒。監督はとりあえず諦めないというか、自信が凄くて情熱がある。監督についていけば絶対に(目標とするところへ)行ける」と絶対の信頼を置く恩師とともに関東制覇を成し遂げた。

 ただし、「ここで全然満足していない。課題がいっぱいある」と大畑。アルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスに憧れる大畑は、武器である流動的な動き出しと逆足の「左」のシュートや1タッチプレーをより磨く意気込みだ。

 次の大目標はインターハイ。「もちろん全国目指してやって、日本一行けたらいい」。恩師の下でもっともっと成長を続け、活躍し、全国タイトルを勝ち取る。

延長後半2分、FW大畑響道(3年=修徳中出身、11番)が決勝点

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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