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日大藤沢はチャンス得た選手たちが活躍し、先発争い激化。関東大会優秀選手のMF荻原大地「チャレンジしていきたい」

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日大藤沢高MF荻原大地(3年=クラブテアトロジュニアユース出身)は関東大会優秀選手に

[5.29 関東高校大会Bグループ決勝 実践学園高 1-0 日大藤沢高 AGFフィールド]

 関東高校大会Bグループ決勝で惜敗。だが、日大藤沢高(神奈川)の佐藤輝勝監督は、「3連戦なので、新戦力も見れたのは大きかった。大きな怪我なく3戦戦えたことは凄く貴重。足りないことにも気づけたことにも凄く意味がある」と総括した。

 実践学園高(東京)戦はU-16日本代表活動を控えていたMF布施克真(2年)や軽度の負傷があったU-17日本高校選抜候補CB宮崎達也(3年)がベンチ外に。右SB坂口康生(3年)やMF岡田生都(3年)も先発を外れたが、その中で指揮官が「この大会から台頭してきていますね」というCB柳沼俊太(3年)や「アクセントになって出てきてくれます」と説明するMF岩内類(2年)の健闘が光った。

 また、MF佐藤春斗主将(3年)、布施とボランチのポジションを争うMF荻原大地(3年=クラブテアトロジュニアユース出身)は準決勝に続いて決勝でも先発出場し、大会優秀選手に選出。佐藤監督もその台頭を喜んでいた。

 荻原は実践学園戦でセカンドボールの回収力やビルドアップでの精度などを発揮。だが、本人は「昨日の試合(埼玉平成高戦、6-0)は自分の特長である奪う回数は多かったんですけれども、今日は相手シャドー2枚でアンカー1枚という感じでちょっと自分の中ではタイミングも合わなくて、奪う回数は少なかったです」と首を振る。

 そして、「まずは(常に)スタメンで出れるようにならなければいけないですし、自分の特長の守備も今日出せなかったので、どんどん出していかないとまずスタメンになれないと思いますし、練習からボールにアタックするタイミングとか意識してチャレンジしていきたいと思っています」と意気込んでいた。

 荻原は昨年のインターハイ予選初戦まではボランチのレギュラー格。だが、自身の不調もあって、ポジション争いのライバル・MF宗次柊磨(現神奈川大)に差をつけられてしまった。その後、選手権へ向けて状態を上げてきたところで怪我による長期離脱。新チームでも出遅れてしまい、3月の復帰後、出場時間を徐々に伸ばしている段階だ。

 今年、ポジションを争う佐藤、布施も実力のあるボランチだ。「布施は代表というのもありますし、回収能力と運ぶ能力というのは高い。佐藤春は縦パスとかボールを回せるので、そこは自分も縦パスとかは特長ではあると思うので負けないようにやっていきたい」。関東大会県予選決勝やリーグ戦でも先発のチャンスを得て納得のプレー。今後も自分の良さを発揮し、チームの白星に結びつけるつもりだ。

「自分が出ている試合であまり勝てていないので、自分が出ている試合で勝てるように貢献していきたい。セカンドボールは絶対に回収したいですし、自分からどんどんリズム作って、攻撃面でリズム作って守備では全部回収できるようにしたいです」。日常のトレーニングからアピールすることを継続。今年はレギュラーとして夏冬の神奈川県予選、全国大会を戦い、勝つ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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